セントラル、ベトナム投資を拡大へ。累計490億バーツ超、国交50周年で経済連携強化。

タイの大手流通セントラル・グループとセントラル・リテールは9月17日、ベトナム商工省と共同で「Vietnamese Week in Thailand 2026」を開幕した。
タイとベトナムの国交樹立50周年に合わせ、両国間の貿易・投資・観光分野での連携をさらに強化する。

セントラル・グループのワラヤー社長は、ベトナムについてASEAN有数の成長市場と位置付け、経済成長や都市化、購買力の上昇を背景に、今後も積極的に投資を続ける方針を示した。

同グループは2012年からベトナム市場の成長性に注目して事業を拡大。
中核を担うセントラル・リテールは、これまでに累計490億バーツ以上をベトナム事業に投じている。

現地では1万3,000人以上を雇用し、その99.5%をベトナム人が占める。
また、同社店舗で販売する商品の90%以上をベトナム国内から調達し、2,000社を超える現地サプライヤーと取引しているという。

 

◆小売だけでなく商業施設、ホテルにも投資

今後はハイパーマーケットなど小売事業をさらに拡大するほか、グループ傘下のセントラル・パタナによる複合型ショッピングモール開発についても市場調査を進める。

ホテル事業のセンタラ・ホテルズ&リゾーツも事業拡大を計画しており、小売、商業施設、ホテルなど複数の分野でベトナムへの投資を強化する構えだ。

セントラル・リテール・ベトナムによると、現地消費者の購買行動も変化しており、価格だけでなく「品質」「安全性」「利便性」「買い物体験」を重視する傾向が強まっている。

同社は「GO! Hypermarket」「Tops Market」「mini go!」などの食品小売に加え、スポーツやファッション、ライフスタイル分野まで幅広く事業を展開している。

 

◆バンコクで「Vietnamese Week」開催

今回の「Vietnamese Week in Thailand 2026」は、「Discover the Charm of Vietnam」をテーマに開催。
ハノイ、ホーチミン、ダナン、アンザン、ラオカイの5都市・省を中心に、ベトナムの食品、コーヒー、伝統工芸、文化、観光などを紹介する。

イベントには60社以上のベトナム企業・事業者が参加。
フォーやバインミー、生春巻き、ベトナムコーヒーなどのグルメを提供するほか、航空券や旅行商品の販売、タイ企業とのビジネスマッチングも行われる。

Vietnamese Weekは2016年から継続して開催され、これまでに1,000社以上のベトナム企業が参加し、累計来場者は100万人を超えている。

◆タイ・ベトナム間のQR決済も推進

国交50周年に合わせ、セントラル・リテールはベトナム国家決済公社(NAPAS)、VietinBankと覚書(MOU)を締結。「VietQR Global」を利用したタイ・ベトナム間の越境決済を推進する。

旅行者や事業者の決済を便利にすることで、観光や貿易、デジタル経済の活性化につなげる狙いだ。

タイとベトナムは二国間貿易額250億ドルを目標に掲げている。
セントラル・グループは、両国の企業と消費者を結ぶ「橋渡し役」を担いながら、成長を続けるベトナム市場への投資を一段と拡大する方針を示している。

 

 

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