タイのHIV新規感染、3人に1人が15~24歳。2030年「エイズ終結」へ若者対策が課題。

タイでは、年間のHIV新規感染者のうち、15~24歳の若者が3分の1を占めている。
2030年までにエイズ(AIDS)を公衆衛生上の問題として終結させる国家目標に向け、若年層への予防と検査の強化が課題となっている。

タイ疾病管理局の2026年データによると、第3四半期までに国内のHIV感染者は56万5,018人以上、新規感染者は1万5,578人。
最も多い年齢層は25~49歳だった。

AIDS Healthcare Foundation(AHF)によると、タイではかつて年間10万人を超える新規感染があったが、予防・治療体制の改善により大幅に減少したという。
一方、15~24歳が新規感染の最大3分の1を占め、LGBTQ+の人々が一般人口より感染率が高い状況が続いているという。

AHFの活動データでは、新規感染の96%以上がコンドームを使用しない性行為に関連しているとされる。
HIV感染リスクを低減するPrEP(曝露前予防)の普及も進んでいるが、PrEPは他の性感染症を防ぐものではないため、包括的な予防教育が必要だとしている。

※PrEP(曝露前予防)…あらかじめ抗HIV薬を服用しておくことでHIVの感染を防ぐ予防方法

タイ政府は2030年までに、HIV新規感染を年間1,000人以下、HIV関連死を4,000人以下、HIVやジェンダーに関連する偏見・差別を10%未満にすることを目指している。

しかし、感染を知られることへの不安から遠方の医療機関で薬を受け取る人もおり、社会的偏見や交通費などが治療・検査へのアクセスを妨げている。

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