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2度のタイ首相経験者「立憲君主制が民主的発展を遅らせ、汚職とクーデターを招いた」
- 2022/3/7
- タイローカルニュース
タイにも決して、「人ある中に人なし」ではないのです。
1932年の立憲君主制の採択がタイの民主的発展を遅らせ、政権の失敗と汚職を繰り返し、軍事クーデターを招いたと、前首相のアーナン・パンヤーチュン氏は語りました。
これまでに2度の首相の座を経験したタイの重鎮は、1992年5月17日から20日に発生した『暗黒の5月』事件の30周年に先立ち、インタビューに答えています。
『暗黒の5月』事件は、前年のクーデターで権力を掌握したスチンダー・クラープラユーン将軍の追放を求めて何十万人もの一般市民がデモに参加し、合計で300人もの死者を出した事件です。
同氏は、クーデターのたびに、軍が設置した政府が国民の要求に応えることはほとんどないと述べています。
代わりに、腐敗はすべての部署で急増し、必然的に新たなクーデターへとつながっています。
アーナン氏は、クーデターの間の政府は、タイの民主主義の発展に関してそれほど良好に働くことはなかったのべています。
タイの人々は過去から何かを学んだことはなく、歴史が何度も繰り返されることを許容していると主張しています。
軍事的な政権の乗っ取りは通常、さらなる失敗を引き起こします。
クーデター後に設置された政府は、権力を乱用したり、法制度を乱用して、異なる意見を持つ人々を迫害し、それによって和解を拒否する敵を生み出す傾向にあります。
「和解をもたらし、民主主義を前進させるために何をすべきか」を尋ねられたアーナン氏は、関係者全員が相互理解と尊重を示さなければならず、政府は国民の意見を考慮に入れなければならないと述べています。
新たなクーデターを防ぐ方法について尋ねられたアーナン氏は、その質問に答えるのは難しいと言います。
不敬罪法として知られる憲法第112条の廃止の呼びかけについて尋ねられたアーナン氏は、個人的には法に問題はないと考えているが、罰則を緩和するためにその文言の一部を修正すべきであることに同意しています。
法は迫害の道具として使われるべきではないと彼は言った。
現在、サハ・ユニオングループの会長を務めるアーナン氏。
以前、サハ・パッタナーピブン社のブンチャイ会長が、新型コロナ禍における経済対策として、観光業への依存をやめ国内の代替事業を促進するよう提言していましたが、サハグループのトップレベルの方は、非常に国のあるべき姿を冷静に分析されていると思います。
しかし実際にはそれが取り入れられることはなく、観光事業を促進させコロナを蔓延させる事態へと動いています。
アーナン氏は齢90歳の年。
このような人の後継となるべき人物が、タイに再び現れるのでしょうか。