聞いて納得! なぜ飛行機は離着陸時に機内照明を暗くするのか? 意外な安全上の理由とは?

タイ旅行で飛行機に乗った際に、こんな疑問を感じたことはないでしょうか。

「なんで離陸や着陸の際、機内照明を一旦暗くするの?」

乗客にスマートフォンや読書をやめさせ、安全を祈るための時間でしょうか?
もしくは、眠りを促すためなのでしょうか。

主な理由は、そのどちらでもありません。
これは離着陸という飛行上重要な局面で、万一の緊急事態に備えるための安全対策だったです。

◆目を暗さに慣らしておくため

航空会社や欧州航空安全機関(EASA)の説明では、離陸と着陸は安全上特に注意が必要な時間帯だと言われています。

そこで機内照明をあらかじめ暗くしておくことで、乗客と乗務員の目を暗い環境に順応させておくことができます。

万一、予期せぬ事故などで緊急脱出が必要になった場合、目が暗さに慣れていれば、避難経路や周囲の状況を素早く確認し、乗務員の指示に従って機外へ移動しやすくなるからです。

特に夜間のフライトでは重要です。
明るい機内で突然照明が消えると、目が暗さに順応するまで周囲がほとんど見えない状態になる可能性があります。

あらかじめ照明を落としておけば、急激な明るさの変化による視界への影響を軽減できます。

◆非常口への誘導灯を見やすくする

機内照明を暗くするもう一つの重要な目的に、非常用照明や床面の避難経路表示を見やすくすることが上げられます。

機内が明るすぎると、通路や非常口へ続く誘導灯が周囲の照明に紛れて目立ちにくくなります。
一方、照明を暗くすると、床面の誘導灯や非常口表示がはっきりと見えるようになります。

米連邦航空局(FAA)も、煙が充満したり照明が失われたりするような緊急時には、床付近に設置された避難経路表示が乗客を近くの非常口へ導く重要な役割を果たすと説明しています。

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