エアバス、タイで高度人材40人超を追加採用。デジタル航空事業「スカイワイズ」を本格拡大。
- 2026/9/1
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欧州航空機大手エアバスは、デジタル航空事業「Skywise(スカイワイズ)」におけるタイでの役割を大幅に拡大する。
バンコクをアジア地域の事業拠点とし、2026年中にタイで高度人材40人以上を追加採用する計画だ。
タイ投資委員会(BOI)のナリット事務局長が、エアバス・タイランドのベルト・ポートマン社長との協議後に明らかにした。

Skywiseは、航空会社向けに飛行データ分析、安全管理、フライト・乗務員計画、航空機の予知保全などを提供するデジタルプラットフォームであり、大量の航空データを活用し運航効率や安全性の向上を支援している。
今回の拡大では、タイが世界のSkywise顧客向けソフトウェアをテストする唯一の拠点となる予定だ。
航空会社などへソフトウェアを提供する前の品質管理を担うため、ソフトウェアエンジニアの採用を強化する。
また、バンコクはSkywiseのアジア事業を統括する地域拠点となり、ASEAN、中国、インド、日本、韓国をカバーする。
エアバスは現在、タイ国内で200人以上を雇用しており、2022年から3倍以上に増加した。
約85%がタイ人で、航空宇宙エンジニアやソフトウェアエンジニア、技術者など専門人材が中心となっている。
同社は航空機関連のサプライチェーンでも、タイの可能性を高く評価している。
現在、タイ国内の約80社のサプライヤーと取引しており、自動車部品や精密部品で培った技術を、航空機構造部品や複合材料、機内設備などへ展開できる可能性があるとみている。
人材育成では、キングモンクット工科大学ラートクラバン校、カセサート大学、チュラロンコン大学などと連携。航空宇宙工学に加え、デジタル技術やAI分野の教育・人材育成も進めている。
さらにエアバスは、タイを持続可能な航空燃料(SAF)の生産拠点として育成する可能性にも注目している。
豊富な農業残渣やエタノール産業を生かし、将来的にはエタノールから航空燃料を製造する技術などの活用が期待できるとしている。
エアバスはタイで40年以上にわたり事業を展開しており、現在は150機を超える同社製の民間航空機がタイ国内で運航されている。
今回のSkywise事業拡大を足掛かりに、デジタル航空、航空宇宙サプライチェーン、人材育成、航空機整備(MRO)、SAFなど幅広い分野でタイとの連携を深める構えだ。







































