AWC、タイ初のフェアモントなど新ホテル開発続々!26年Q2増収増益、売上高55億バーツ。

タイの不動産・ホスピタリティー企業、Asset World Corp Public Company Limited(AWC)は8月14日、2026年第2四半期(4~6月)の業績を発表した。
売上高は前年同期比5.6%増の55億200万バーツ、純利益は4.6%増の14億6,800万バーツとなり、ホテル・商業施設の両事業が堅調に推移した。

EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は、28億5,000万バーツで前年同期比4.6%増となった。

◆ホテル事業、バンコクの回復と高級リゾートがけん引

ホテルなどのホスピタリティー事業の売上高は27億6,100万バーツで、前年同期比5.7%増。
EBITDAは7億4,200万バーツと9.7%増加し、EBITDAマージンも25.9%から26.9%へ改善した。

バンコクのホテル需要が回復したほか、主要観光地の高級リゾートやホテルが成長をけん引した。

客室の稼働状況を示すRevPAR(販売可能客室1室当たり売上高)は、特にパタヤで前年同期比169%増と大幅に伸長。2025年に開業した2つの新ホテルが寄与した。チェンマイは31%増、サムイ島も10%増となった。

また、飲食事業の売上高は9億バーツで7.3%増。バンコクのThe Empireにある「EA Rooftop」は1億1,600万バーツとなり、32.3%増加した。

◆商業事業も好調、アジアティークが成長をけん引

商業事業の売上高は25億1,700万バーツで13.4%増、EBITDAは21億3,700万バーツで13.2%増となった。

AWCが進める「Lifestyle Destination」戦略により、商業施設を単なるショッピング施設ではなく、観光・エンターテインメントを含む滞在型の目的地へ転換していることが成長につながった。

特に「Asiatique The Riverfront Destination」では、「Jurassic World: The Experience」や「SkyFlyers: Wings of Garudapterus」、「Better World Better Future」などのコンテンツが集客に貢献した。

◆下期も新ホテルや大型プロジェクトを展開

AWCは2026年下期についても、ホテル・商業施設の両分野で新規プロジェクトを展開する方針だ。

今後、タイ初のフェアモントブランドホテルとなる「Fairmont Bangkok Sukhumvit」や、Marriott Internationalと協力する「Moxy Pattaya The Aquatique」の開業を予定している。

さらに、Universal Destinations & Experiencesとの協業による「Kung Fu Panda」や「DreamWorks Water Park」なども計画。
2027年にはAsiatiqueで「Avatar: Guardians of EYWA, THE MAGIC WALK™」を展開する予定としている。

チャオプラヤー川沿いでは、世界初をうたうサステナブルな横断型ロープウェーや、オーストラリアの現代美術館「MONA」と共同開発する「MONA Bangkok」などの大型構想も進める。

 

◆最大500億バーツ規模のREIT設立を検討

今回の発表で注目されるのが、AWCによる不動産投資信託(REIT)の設立検討だ。

同社は、ホテルや商業施設など収益を生み出す不動産をREITに組み入れ、国内外の投資家に投資機会を提供する構想を進めている。

初期段階でREITへ移管する資産価値は最大500億バーツを想定。
2026年第2四半期の財務諸表を基準とした場合、同社総資産の25%以下に相当する規模になる見込みだ。

AWC取締役会はすでに、REITの運用会社となるAsset World Corp REIT Co., Ltd.の設立を承認。
今後、具体的な組み入れ資産や市場環境、関係当局などの承認を踏まえて詳細を決定する。

同社は、REITを活用して収益不動産を運用する一方、自社では新たなホテルや観光・商業施設を開発することで、「資産開発→REITへの組み入れ→新規投資」という成長サイクルの構築を目指す。

◆サステナビリティーにも注力

AWCは「Building Better Future」を掲げ、環境、社会、人材、経済的価値を組み合わせた持続可能な事業運営を推進している。

同社によると、Fortune Southeast Asia 500では4年連続で上位1%に入り、Dow Jones Best-in-Class Index(新興市場)にも4年連続で採用。
また、「S&P Global Sustainability Yearbook 2026」には5年連続で選出された。

AWCは今後もホテル、商業施設、観光・エンターテインメントを組み合わせた「ライフスタイル・デスティネーション」の開発を進め、タイを世界的な観光・ライフスタイル市場としてさらに強化するとしている。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る