タイ国籍不正取得の中国人組織を摘発! 偽装父親のタイ人と病院、政府職員も不正に関与。

タイ入国管理局は11月4日、タイ人男性を外国人の子どもの父親として偽装登録し、不正にタイ国籍を取得させる犯罪組織を摘発したと発表した。
今回の捜査では2つのネットワークが発覚し、中国で巨額の詐欺や資金洗浄事件に関与した疑いで指名手配されている中国人男性らとの関連も明らかになった。

入国管理局と内務省地方行政局は、アヌティン首相兼内務相の方針に基づき、「偽装タイ人父親」組織の摘発作戦を実施した。

最初の事件は10月25日、スワンナプーム国際空港で発覚した。
タイ人男性(40歳)が中国人女性(26歳)とタイ国籍を持つ生後8か月の男児を連れていたが、家族関係について明確に説明できなかったため、入国管理官が不審に思い調査を開始した。

その結果、男児の実の父親は別の中国人男性(32歳)で、中国国内で学校への入学仲介を装った詐欺事件により指名手配されていることが判明した。

警察は、中国人の両親がタイで子どもを出産し、タイ人男性を父親として虚偽登録することで、男児にタイ国籍を取得させようとしたとみている。
関係者3人は住民登録に関する虚偽申告などの容疑で逮捕された。

2件目は10月27日、同空港で中国人女性(31歳)が2歳の息子を連れて出国しようとした際に発覚した。

調査の結果、男児には内容の異なる出生証明書が2通存在し、一方にはタイ人男性が父親として、もう一方には中国人男性が父親として記載されていた。
さらに、病院発行とされる出生証明書も偽造されていたという。

警察は実の父親が中国人男性(32歳)であることを突き止め、母親や偽装父親など関係者4人の逮捕状を取得した。

この中国人男性は、中国国内で銀行口座を利用した犯罪や資金洗浄事件に関与した疑いで指名手配されており、関連口座は133口座以上、被害総額は約5億元(約25億バーツ)に上るという。

また、タイ地方行政局は、東北部で出生届の登録を担当していた政府職員について、不正への関与が疑われるとして重大な懲戒違反の調査を開始し、一時的な職務からの排除を求めている。

警察は、外国人の子どもにタイ国籍を不正取得させる組織的な犯行とみて、虚偽の公的書類の作成経緯や関係者の役割、海外での犯罪との関連について捜査を進めている。

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