タイで5400人の死亡者を出したスマトラ島沖地震から19年。備えは作動せず、誤作動も原因不明の状態。

毎年、クリスマスの次の日は、この報道をしなければなりません。
同じ過ちを繰り返さないために。

12月26日、タイ南部の6県を含む、またインド洋に隣接する14カ国に対し、壊滅的な津波が襲ってきてから19年を迎えました。
この大惨事は、インドネシアのスマトラ島沖で発生したマグニチュード9.1から9.3の地震によって引き起こされました。
震源地は、プーケットから約580キロメートルでありました。

この悲劇により、プーケット、パンガー、ラノーン、クラビー、トラン、サトゥーンでは約5,400人の命が奪われ、8,000人以上がケガを負いました。
今も数千人が行方不明となっています。

多数の住宅、ホテル、バンガロー、店舗、レストラン、公共施設などが被害に遭い、被害額は10億バーツ以上と推定されています。

この悲劇を受けて、タイはプーケット沖に津波探知ブイ2基を設置し、被害を受けた6県に100以上の警報塔を設置するなどの予防措置を講じました。

マグニチュード7.8を超える地震が発生した場合、当局は警報を鳴らすことが義務付けられており、これにより人々は安全地帯に避難するまでに1時間半の猶予が与えられると考えられています。
警報塔からは、タイ語、英語、ドイツ語、中国語、日本語でも警報を放送可能と言われています。

しかし、これらの努力にもかかわらず、多くの避難所や津波警報塔が新型コロナウイルス感染症のパンデミック下で放置されており、現在の運営状況について疑問が生じレベルとなっており、本当に前述のような警報が行われるのか懸念が生じています。

2022年7月5日と6日、プーケットから約570キロ離れたインドのニコバル諸島で地震が発生し、2つの津波ブイが機能しなかったことが判明しています。

そして2023年4月27日、25基もの津波警報塔が警報を鳴らし、住民の間にパニックを引き起こした。
その後、塔には異常は見つからず、現在に至るまで警報が何故発動したのか原因は解明されていないと発表されています。

自然災害を防ぐことはできませんが、そのような災害の影響を軽減するには、継続的な備え、適切に維持された設備、効果的な警報システム、包括的な避難計画が重要です。

この国は先進国と同レベルの知識人はいるのですが、それを政府が管理運営できないので、この手の備えは未開の国レベルな状況です。
いつも「何か起こってからまた考えよう。騒ぎはその内静まる」で通ってしまうのも問題です。

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