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果物が先か、人間が先か? タイ語の「ファラン」に関するエトセトラ。
- 2026/7/23
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タイで西洋人を指す言葉として広く使われている「ファラン(ฝรั่ง)」は、タイで生まれた言葉ではなく、ペルシャ語に由来するということを知っていますか。
専門家によると、「ファラン」の語源はペルシャ語の「Farang」または「Farangi」で、もともとは西ヨーロッパの民族「フランク人」を意味していたという。
その後、中世にイスラム世界が国際貿易や文化交流の中心となる中で、この言葉は南アジアや東南アジアへと広がり、ヨーロッパ人全般、さらに西洋人を指す呼称として定着した。
十字軍遠征の時代には、イスラム教徒がヨーロッパから来た十字軍をアラビア語で「フランジュ(Franj)」や「フランジ(Franji)」と呼んでおり、この言葉も「フランク人」に由来するとされる。
当時の十字軍はフランス人だけでなく、ドイツ人やイングランド人、イタリア人など多様な民族で構成されていたが、総称として使われていた。
一方、タイ語でグアバを意味する「ファラン」(文字も一緒)も、この西洋人を指す言葉に由来している。
グアバは中南米原産の果物で、16~17世紀にポルトガル人商人によってシャム(現在のタイ)へ持ち込まれたと考えられている。
当時の人々は、この果物を「外国人が持ち込んだ果物」と認識し、「ファラン(外国人)の果物」と呼ぶようになり、やがて名称が「ファラン」に短縮された。
そのため、果物が先に「ファラン」と呼ばれたのではなく、西洋人を意味する言葉が先に存在し、その名称が果物にも使われるようになったという。
現在のタイでは、「ファラン」は文脈によって「西洋人」と「グアバ」の両方を意味する言葉として日常的に使われており、タイ語の中でも歴史的背景を色濃く残す表現の一つとなっている。






































