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踏切事故が暴いた「タイ社会の恥部」バンコク列車衝突事故で問われる安全意識と法整備。
- 2026/5/17
- 事故・火災(タイローカル)

バンコク・アソーク―ディンデーン交差点付近の踏切で5月16日に発生した貨物列車と路線バスの衝突事故を受け、タイ国鉄(SRT)は現場での救助活動や被害調査を本格化させている。
事故では多数の死傷者が確認されており、東部方面の鉄道運行にも大きな影響が広がった。
※詳しくは過去記事で。
しかし、日本人として事故当初から違和感を覚えたのは、この事故が起きた原因の一つとして挙げられている「踏切問題」だ。

踏切が下りていなかったため、バスが侵入しこのような死亡事故が起きたと主張する声が事故当初から声高に上がっていた。
しかし、この主張には疑問しかない。
日本では、踏切についての交通ルールが、明確に定められている。
①踏切前の停止義務: 踏切に進入する際は、前方の状況に関わらず、必ずその手前で停止し、安全を確認しなければなりません。
②踏切内への進入の禁止(渋滞時): 前方で渋滞しており、踏切を通過しきれる見込みがない場合は、踏切の手前で停止し、通過できるスペースが確保されるまで待機しなければなりません。
つまり、渋滞しているからといって踏切内に進入することはできないのだ。
そして、不可抗力かどうかに関わらず、罰則も定められている。
◆罰則について
踏切内での立ち往生や、渋滞時の進入は、以下の罰則の対象となる可能性がある。
・道路交通法違反: 踏切不停止等、踏切内進入の禁止違反として、違反点数や反則金の対象に。
・刑事責任: 事故が発生した場合や、重大な危険を生じさせた場合は、業務上過失致死傷罪や汽車転覆等罪などの刑事責任を問われる可能性がある。
・民事責任: 事故により鉄道会社や他の車、人に損害を与えた場合、多額の損害賠償を請求される可能性があります。
◆正しい対処法
・踏切の手前で停止: 前方で渋滞している場合は、踏切の警報が鳴っていなくても、踏切内に進入せず、手前で停止して待機する必要がある。
・スペースができてから進行: 前方の渋滞が緩和され、自車が踏切を完全に通過できるスペースができてから、安全を確認して進行。
・踏切内で立ち往生した場合: 万が一踏切内で立ち往生してしまった場合は、直ちに車から降りて避難する。
鉄道会社に通報、または踏切の非常ボタンを押すなどして、列車の接近を防ぐようにする必要がある。
タイにはこのような法律がないのだろうか。
もし法律がないのなら、それは重大な欠陥社会だ。
推奨や呼びかけレベルで済む話ではない。
このような大量の死亡事故に繋がるだけでなく、列車ダイヤの乱れや交通麻痺もお越し、社会不安を起こすことになる。
今回の事故も、世界中で報じられ「タイ社会の恥」をさらした結果となった。
これまでも交通事故でどんなに人がなくなっても、瞬時に忘れ去ってきたタイ社会だが、命を軽んずるのもいい加減してもらいたい。





































