タイで「豚レンサ球菌感染症」拡大。年初から49人感染・3人死亡。生豚肉の摂取自粛呼びかけ。

タイ公衆衛生省疾病管理局は2月24日、豚レンサ球菌(Streptococcus suis)による感染症の発生状況を公表し、2026年1月1日から2月10日までに全国28県で49人が感染、3人が死亡したと明らかにした。
国民に対し、生または加熱不十分な豚肉の摂取を控えるよう強く呼びかけている。

発表によると、感染者は5歳から90歳までの男女で、男性が多い。
特に60歳以上の高齢者での感染が目立ち、次いで50~59歳、40~49歳の順となっている。
感染者数が最も多いのはナコンラチャシマ県で、プレー県、チョンブリー県、チャイヤプーム県、スリン県が続く。

主な感染経路は、生の豚肉や豚の血液を使用した料理(ラープなど)の摂取や、生肉とともに飲酒する習慣とされる。
また、防護具を着用せずに豚の解体作業に従事することもリスク要因とされ、特に手に傷がある場合は感染の危険性が高まる。

症状は感染後3日以内に高熱、頭痛、関節痛、めまいなどが現れ、重症化すると髄膜炎を引き起こす。
内耳神経に近い部位に炎症が及ぶことで、難聴や聴力喪失、歩行障害が生じる恐れがあり、適切な治療が遅れた場合は死亡や後遺症につながる可能性がある。

前年同時期は19県36人だったのに対し、今年は28県に拡大しており、感染の広がりが顕著となっている。

疾病管理局は、①生・半生の豚肉を食べない、②病死した豚を消費しない、③基準を満たした販売元から購入する――などの予防策を徹底するよう求めている。
養豚や解体業務に従事する人には、防護手袋や長靴の着用、作業後の徹底した洗浄・消毒を推奨している。

 

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