チェンマイの野生生物財団のボランティアが、ツキノワグマに腕をかみちぎられる事故。

１月25日、チェンマイのチェンダオで、檻の中でツキノワグマに餌を与えていた際に、スイス野生生物財団のボランティアが右前腕をもぎ取られ重傷を負いました。

救助チームによりますと、被害者はいつものようにツキノワグマに餌を与えていたところ、ツキノワグマが激しく噛みついて来たと言います。

救助チームは止血のための応急処置を行い、彼の右前腕部をクマの囲いから取り出した後、直ちに治療を受けるためにチェンダオ病院に搬送しました。

ツキノワグマは、1993年からチェンダオ野生動物財団で合法的に飼育されていました。
その後、チェンマイのパデーン国立公園の管理下で、新しい野生動物保護区に移送されたと伝えられています。

毎日同じように動物に接していると、職員もツキノワグマが猛獣であったことを忘れてしまったのかもしれません。
例えそれが一瞬でも、このような事故に繋がります。
問題なのは、このような事故が発生すると、ツキノワグマが害獣のようにあつかわれてしまうことです。