【死者多数】カンボジアのポイぺトで大火災発生! 現地消防車は一台で制御不能。タイからヘリも出動。

タイではギャンブルが禁止されています。
それでもギャンブル好きのタイ人は、合法的にギャンブルを楽しむために隣国まで足を伸ばします。
タイから最も近いギャンブル解放区、それがカンボジアのポイぺトという街です。

12月28日23時に、タイとカンボジアの国境にあるポイペトの街で火災が発生し、多くの犠牲者が出ています。

火災は「グランドダイアモンドシティホテル アンド カジノ」で発生しました。
このホテルは、バンクロンルエック国境検問所から約200メートルのところに立地し、建物は17階建てで、1階から3階までが大きなカジノになっています。
高層階は、100室以上の客室となっており、ポイぺトでは高級ホテルの部類でタイのギャンブラーも多数訪れていました。

報道によりますと、燃え盛る建物の5階から飛び降りる犠牲者が目撃され、10人以上が現場で死亡したとされています。

このカジノホテルはオーナーがタイ人で、火災が発生時には、タイの従業員とギャンブラーらが敷地内にいました。

消火活動にもかかわらず、翌日の午前5時までにカジノの炎は拡大し、ホテルと幹線道路を結ぶ橋を飲み込みました。
当局は、近隣住民を避難させ、立ち入り禁止区域を宣言しています。

カジノ内の従業員はこのように証言しています。
火災は、ホテルの1階にあるキッチンから発生しました。
ポイペトには消防車が一台しかなく、火の勢いを収めることができませんでした。

しかし当初、カンボジア政府は、タイ側からの応援のための入国を拒絶していました。
それでも火災が制御不能と判明としたため、タイの役人が入国することを許可しました。

火災が発生すると、全員が逃げまどい混乱の中で多くの人が死亡しました。
そして、死を免れるためホテルの屋上に駆け上がった人が、40人以上いました。 

タイ側はヘリコプターを派遣して救助にあたりましたが、現場では強風や煙に覆われ救助作業は困難を極めました。
すべてのタイ人を輸送することはできませんでした。

午前7時30分の状況では、火災の70%を制御できたと報告されています。
しかし建物やカジノ内にはまだ人がおり、当局は救助に駆けつけています。
建物が崩壊し始めています。

プノンペンポストによると、10人が死亡し、30人以上が負傷とあります。
そのほとんどがカンボジア人とタイ人の労働者でした。

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