これで安心? タイ観光庁、「Thailand Safe Travel Stamp」導入へ。中国人観光客の信頼回復を狙う緊急対策。

タイ政府観光庁(TAT)は、中国人観光客の来訪数が急減していることを受けて、新たな安全認証制度「Thailand Safe Travel Stamp(タイランド・セーフトラベル・スタンプ)」を導入すると発表しました。
この制度は、2025年10月にある「ゴールデンウィーク」に向けて、観光事業者の信頼性を可視化し、タイが引き続き「安全な旅行先」であることを中国にアピールする狙いがあります。

安全スタンプの配布は2025年8月から開始予定

・対象施設:ホテル、レストラン、商業施設、観光業者
・スタンプ配布開始:2025年8月

中国人観光客数、前年比で減少傾向

・2025年1月1日〜6月22日までに来訪した中国人観光客は217万人
・昨年比で 4.24%減少
・マレーシア人観光客(219万人)に初めて順位を抜かれる
・2025年の年間目標:690万人(残り半年で約473万人が必要)

前回タイ政府観光庁が発案した「サワッディーニーハオ・キャンペーン」(5月28日〜6月1日)の効果限定的でした。
(ということは、ほとんど効果はなかった)

安全スタンプの4つの審査基準

・施設の安全性・警備体制
・安全な支払い手段
・外国人観光客との意思疎通能力
・交通アクセスの利便性

登録要件:合法的な事業登録、税法遵守、SHA(衛生安全)基準の遵守

SHA認定済みの施設数(合計 50,779か所)

カテゴリー 認定件数
飲食店 22,092
宿泊施設 7,329
観光名所 1,547
交通事業者 7,094
観光オペレーター 2,074
美容・健康サービス 1,341
商業施設 627
スポーツ施設 275
劇場・会議室 473
土産物店 7,926

実施までのスケジュール

・7月:審査委員会を設置
・8月:スタンプの配布開始
・10月:中国人向けプロモーション展開予定

業界からは歓迎の様子ですが、果たして当の中国人にひびくかどうか…。
一度逃げた魚は、付け焼刃の政策では簡単に戻ってきません!

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