ソンクラーンの裏側で…。「助けを呼んだら殺す」とタイ兵士が15歳をレイプ。警察は和解を勧めるも…。

バンコクの「サイマイ・トン・ロート」事務所に、被害に遭ったウムさん(15歳)の母親が、助けを求めました。

事の発端は4月15日午前0時30分頃、バンコクのカオサン通り付近にあるホテルの路地裏トイレで、二等兵を自称する男が、ソンクラーンを楽しんでいた15歳の少女に性的暴行を加えたというものでした。
事件後、被害者の兄が警察署に届け出を行いました。

【事件の詳細】

被害者のウムさんによると、彼女は友人とカオサン通りへ水かけ遊びに行っていました。
そこで「軍曹」や「少尉」と呼び合っている短髪の男8人組と知り合い、一緒に遊んでいたところ、その中の一人が宿泊先に誘ってきたと言います。
ウムさんは、もちろん断りました。

しかし午後11時頃、ウムさんが一人でトイレに行こうとした際、そのグループの一人が追い越し、先回りして待機。
ウムさんが個室に入った瞬間、ドアを押し開けて侵入してきました。

犯人は力ずくでわいせつ行為を働き、暴行しようとしました。
ウムさんが抵抗すると、首を絞めながら「叫ぶな、殺すぞ」と脅迫してきます。
異変に気付いた通行人が声をかけましたが、犯人は「何でもない」と怒鳴り返したため、恐怖に怯えたウムさんは助けを呼ぶことができなかったと言います。

約10分後、ウムさんは隙を見て逃げ出し、外にいた女性やトイレの集金係に助けを求めましたが、犯人グループはその混乱に乗じて素早く逃走していきました。

【警察の対応への不安】

ウムさんの兄と共に午前1時頃に警察署へ向かいましたが、警察官からは「訴えるなら軍事裁判になるぞ」と言われ、暗に和解を促されるような態度を取られたといいます。

防犯カメラの確認も遅れており、現在、ウムさんは精神的にひどく落ち込み、常に恐怖に怯えている状態だと言います。
「軍人という立場でありながら、タイ国民や若者を傷つけるような行為は許せない。最後まで法的に裁いてほしい」と強く訴えています。

【今後の支援】

「サイマイ・トン・ロート」は、国防省のアドゥン中将に連絡を取り、犯人が本当に軍人であるか、所属や階級を至急調査するよう要請しました。
事実であれば、速やかに警察へ身柄を移送するよう求めています。

また、被害者を法務省へ連れて行き、証人保護と刑事事件の被害者救済金の申請を行う予定です。
あわせてチャナソンクラーム警察署長と連携し、捜査の進展を注視するとともに、社会開発・人間安全保障省(M-Society)とも協力して被害者のメンタルケアを行うとしています。

【続報】

4月16日、第1軍管区は、当該容疑者とされるタイ兵士について、すでに警察署へ身柄を引き渡したと発表した。

同兵士は第1軍管区の中隊に所属するパーシット・コーマヒ( ภาสิทธิ์ โกมะหิ )二等兵であることが明らかとなっています。軍は声明の中で、警察の捜査に全面的に協力し、透明性のある法的手続きを進める方針を強調しています。

今回のケースは明るみになった分、まだ救いがありますが、前述の警察官のように「訴えるなら〇〇だぞ」と脅しをかけられ、うやむやにさせられるケースの方が圧倒的に多いです。

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