タイ東部ナーンプラ市長に懲役20年。汚水吸引車購入で汚職判決後、即刑務所行き！

６月28日、タイ東部ラヨーンの刑事裁判所汚職・不正行為部門第2管区は、汚職による公金不正使用事件の判決を下しました。

■ 概要

・判決対象：ブンタム・ヤイクラー元ナーンプラ市長および共犯３名（計４名）

・判決内容：

　- ブンタム元市長に懲役20年

　- 関与した販売業者３人にそれぞれ懲役12年

・罪状：実勢価格を大幅に上回る価格で汚水吸引車を購入し、不正な利益を得た

■ 背景と捜査の経緯

・ラヨーン県ナーンプラ町の自治体が不自然に高額な契約で汚水吸引車を購入
・この件に対し、国家汚職防止委員会（NACC）ラヨーン支部が調査を実施
・不正の疑いが確定され、検察が告発し、裁判へ移行

■ 裁判所の判断

被告側は「正当な手続きを経ていた」と主張していましたが、裁判所は証拠書類と証言の整合性に欠け、不正の意図が明確として、有罪認定しました。
判決後、すぐに刑務所（ラヨーン中央刑務所）への収監が命じられました。

■ 保釈は却下、上訴予定

判決後、弁護人が保釈申請するも、「逃亡のおそれがある」「罪が重い」として却下しており、弁護側は今後、控訴審での再審理と保釈申請を行う意向を示しています。

通称「ナーヨック・ブンタム（市長ブンタム）」
マープタプット地区の有力地方政治家。
元はトラック運送業を経営し、地元住民の支持を得て政界入り。
県内の複数の政治家とも近しい関係にある人物とされています。

いわゆる地元のゴッドファーザー「ジャオポー」ですね。