タイ企業100社が「フォーチュン東南アジア500」にランクイン。PTTが2年連続で第2位

タイは、2025年版「フォーチュン東南アジア500」ランキングにおいて、100社がランクインし、上位20位に5社を送り込むなど、地域経済の大国としての地位を改めて示しました。

【PTTが再び第2位に】

エネルギー大手 PTT(タイ石油公社) は、前年に続き第2位の座を維持。財務面での安定した実績が評価され、タイ企業の中で最上位に君臨しています。

【国別企業数:タイは2位】

2024年度の売上高に基づく本ランキングには、以下7カ国から企業が選出されています。

・インドネシア:109社
・タイ:100社
・マレーシア:92社
・シンガポール:81社
・ベトナム:76社
・フィリピン:40社
・カンボジア:2社

【タイ企業の存在感】

PTTに続き、CPオール(セブンイレブン運営)、チャルーン・ポカパン・フーズ(CPF)、バンチャーク(Bangchak)、インドラマ・ベンチャーズ(Indorama Ventures) が上位20位にランクインしています。

特に バンチャーク社 は、売上高47%増という大躍進で新たに上位入り。エネルギー分野の優勢が顕著に表れました。

さらに、カシコン銀行(Kasikornbank)は、PTTと並ぶ上位20位の収益企業に入り、金融分野におけるタイの底力を示しました。

【成長企業と観光復興】

売上成長率で、上位20位に入ったタイ企業は以下の4社となっています。

・Asset World(不動産・ホテル)
・Bangchak(エネルギー)
・Thai Eastern Group Holdings(農業・化学)
・Airports of Thailand(空港運営)

これらの企業は、ポストコロナの観光回復やデジタル化の波に乗った成長を遂げています。

【エネルギーと金融が主役】

2025年のランキングでは、エネルギー企業が全体の約1/3の売上を占め、次いで金融サービスが主力産業に。
上位20位の最も利益を上げた企業のうち13社が銀行や金融会社でした。

トップはシンガポールのトラフィギュラ(Trafigura)で、2年連続の首位となっています。
売上は2430億ドルを超えました。

【女性リーダーの台頭と地政学的な影響】

・女性CEOの数は前年の29人から37人に増加
・会長職に就く女性も37人へと拡大

タイはこのリーダーシップの多様化にも大きく貢献しています。

 

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