死んだ飼い主を待ち続ける「コラートのハチ公」ムーデーン、タイの王女に引き取られる。
- 2025/3/12
- 仰天ニュース

本誌の読者は、以前ご紹介した「タイのハチ公」こと、「ムーデーン」のことを覚えてらっしゃいますでしょうか。
コビトカバの「ムーデン」のように世界的な人気にはなっていませんが、タイでは人気でこのような状況になっています。
ムーデーン(Moo Daeng) は、タイのナコーンラーチャシーマ(コラート)で暮らしていた野良犬です。
かつての飼い主はホームレスの男性で、市場前のセブンイレブンの近くで物を売ったり、寄付を受けたりしながら生活していました。
ムーデーンは、彼を店の外で忠実に待つのが日課でした。
飼い主の死と犬の変わらぬ忠誠心
しかし2024年11月、ムーデーンの飼い主は重病を患い、帰らぬ人となりました。
それでも、ムーデーンは同じ場所で、彼の帰りを待ち続けたのです。
この姿を見た地元の人々やセブンイレブンの店員、店主は心を動かされ、ムーデーンの世話をするようになりました。
食べ物を与えたり、獣医を呼んで健康状態をチェックしたりするなど、彼の生活を支えていました。
「コラートのハチ公」として話題に
ムーデーンの揺るがぬ忠誠心は、多くの人々の関心を集め、日本の忠犬ハチ公になぞらえて「コラートのハチ公」と呼ばれるようになりました。
やがて、この感動的な話はシリパーチュタボーン王女の耳にも届きました。
王女は、ムーデーンを自ら引き取ることを希望し、もし現地での移送が難しければ、別の方法で支援する意向を示しました。
王女の庇護のもと、新たな人生へ
この申し出に喜んだ地元の人々は、タイ畜産開発局(DLD)に依頼し、ムーデーンの健康診断と検疫を実施しました。
そして、ついに彼の人生が大きく変わる日が訪れました。
2025年、ムーデーンは初めて飛行機に乗り、新しい住まいである王女の邸宅(チェンマイの王室施設)へと旅立ちました。
これからは、彼は王女の庇護のもと、愛情と安心に満ちた生活を送ることでしょう。
良かったね、もう寂しくないよ!