タイ東北地方、狂犬病に感染した牛が食用として調理。400人以上に感染リスク。

1月30日、タイ公衆衛生省は、タイ東北部コンケン県サムスーン郡で、牛の狂犬病感染が確認され、当該地域が感染症管理区域として指定されたことについてコメントしました。

この事案は、コンケン県とマハーサーラカーム県の境界に位置するサムスーン郡で発生しました。
もともとこの地域では、犬の狂犬病感染が確認されていましたが、今回、狂犬病に感染した犬が牛を噛み、その牛がウイルスに感染。
その後、感染した牛が死亡し、その肉が食用として調理されたと伝えられています。

感染リスクのある約400人のワクチン接種完了

コンケン県保健局(สสจ. ขอนแก่น)は直ちに疫学調査を実施し、牛の解体作業を行った人や、感染の可能性がある牛の唾液に直接触れた人、感染牛が発見された時期になんらかの牛肉を摂取した人、約400人を特定しました。

食肉は調理されており、ほとんどの人がすでに狂犬病ワクチンを接種済みだったため、感染リスクは低いとされています。
コンケン県保健局は感染予防策として追加の狂犬病ワクチン接種を実施し、現時点で人への感染例は確認されていません。

住民への注意事項

・病気や原因不明で死亡した牛の肉を食べないこと
・すべての肉類は十分に加熱してから食べること
・異常な病気や突然死した動物を見つけた場合、速やかに家畜局へ報告すること

タイでは生肉を食べる習慣があり、そういった料理もありますので、「タイ人も食べているのだから安心だ」といった根拠で食べないようにして下さい。
別の感染症で、タイ人でも死亡しています。

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