便利なのに住みたくない? タイ人がバンコクを「働くためだけの街」と考える理由。
- 2026/10/23
- バンコクとその近郊

タイ首都バンコクは今、タイの人々にとって「働くための街」になっているという。
一体どういうことなのだろうか。
タイの首都バンコクは、仕事や商業、観光、グルメ、娯楽など、あらゆるものが集まる国内最大の経済都市でもある。
しかしそんな便利で華やかな大都市でありながら、「働く場所としては魅力的だが、住み続けたいとは思わない」という人々の心理が注目されているという。
現在バンコクが、人々にとって「働くための街」となっており、休日には都会を離れて別の場所で休息を求める背景についてタイメディアが分析している。
その見解によるとこうだ。
バンコクには国内外の企業や商業施設が集中し、地方から多くの人々が仕事や高収入、キャリアアップの機会を求めて移り住んでいる。
2026年の世界銀行の報告によると、バンコクはタイ全体の経済活動の約半分を生み出す重要な拠点だという。
一方、都市生活には高いコストが伴う。
家賃や食費、交通費、光熱費などの負担が大きく、特に若い社会人にとっては、生活費を支払うだけで収入の大半が消えてしまうケースもある。
友人との外食や娯楽にもお金がかかるため、交流を控えて貯蓄を優先する人も少なくない。

住宅事情も深刻だ。
バンコクの住宅価格は一般的な給与水準に対して高く、マイホームを購入するには長期間の住宅ローン返済が必要となる。
そのため、賃貸住宅で暮らしながら、将来的には地方で家を持ちたいと考える人も多い。
さらに、慢性的な交通渋滞も生活の質を低下させる大きな要因となっている。
毎日の通勤に長時間を費やすことで心身の疲労が蓄積し、家族との時間や運動、趣味などに使える時間が削られてしまう。
こうした事情から、バンコクでは仕事と収入を優先し、休日には地方や観光地へ出かけて心身をリフレッシュするという生活スタイルが生まれている。
もちろん、バンコクが住みにくい都市というわけではない。
しかし、仕事や収入の機会が豊富であることと、快適で幸せな生活を送れることは、タイ人にとって必ずしもイコールではないというのだ。
「お金を稼ぐならバンコク、豊かに暮らすなら地方」。
タイ最大の経済都市は今、働く場所としての魅力だけでなく、人々が長く暮らしたいと思える生活環境づくりができるかどうかも問われている。






































