タイ北部プレー県、生豚肉料理の取り締まり強化。豚レンサ球菌感染例、増加中。

タイ北部プレー県は、豚レンサ球菌(Streptococcus suis)感染症の拡大を受け、生または加熱不足の豚肉料理に対する対策を強化する。2025年には県内で37人の感染者と5人の死亡者が確認され、北部上地域で最も高い発生状況となったことから、当局は伝統的な食習慣への注意喚起を強めている。

プレー県のソムチャイ知事は7月9日、県保健局で開催された感染症対策委員会の会議を主宰し、生豚肉料理を原因とする感染拡大を防ぐため、行政機関や飲食業者、地域住民に対して具体的な対策を指示した。

豚レンサ球菌感染症は、生豚肉料理の摂取や汚染された豚肉を扱うことで感染する可能性がある。
重症化すると聴力障害を引き起こし、最悪の場合は死亡する危険もある。

当局によると、プレー県では2026年に入ってからも感染例が続いており、特に祭りや地域行事などで生肉料理が提供される機会が増える時期には、感染拡大への警戒が必要だとしている。

県当局は今後、公共イベントや食品フェア、料理コンテストなどで、生または加熱不足の豚肉を使用した料理の販売や実演を控えるよう要請する。

また、飲食店に対しては完全加熱した豚肉料理への転換を促し、ムーガタ(タイ式焼肉)やしゃぶしゃぶ店では、生肉を扱う箸と食事用の箸を分けるよう利用客への注意喚起を義務付ける方針だ。

さらに、豚肉販売業者や調理従事者には手袋の着用、生肉専用のまな板や調理器具の使用を求め、食品を介した二次感染の防止を進める。

プレー県当局は、地域に根付いた食文化を尊重しながらも、安全な食習慣への転換が必要だとして、住民や事業者に協力を呼びかけている。

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