タイ刑務所VIP待遇疑惑、中国人受刑者への特別扱いで刑務所幹部停職へ。携帯・面会不正も発覚。

タイ法務省と矯正局は、バンコク特別刑務所で中国人受刑者に対しVIP待遇が提供されていたとされる汚職疑惑をめぐり、刑務所幹部らを停職処分とし、重大な懲戒調査を進めている。

発端は、国家人権委員会(NHRC)に寄せられた「中国人受刑者が特別な待遇を受けている」との苦情だった。
調査では、特定受刑者への優遇措置が差別的対応や人権侵害にあたる可能性が指摘され、問題は刑務所内部の組織的不正疑惑へと発展した。

法務省は2025年11月、バンコク特別刑務所の所長と秘書官に対する重大懲戒調査を命令し、両者を即時停職処分とした。

さらにその後の調査で、一部職員が受刑者による携帯電話所持を黙認する見返りとして利益供与を要求していた疑いが浮上した。
加えて、報酬と引き換えに弁護士による不適切な面会を便宜供与していた可能性も明らかになっている。

法務省は追加で関係職員らへの重大懲戒調査を開始し、複数の職員を停職処分としている。

刑事事件としては、矯正局が特別捜査局(DSI)へ関連証拠を提出。
DSIは捜査を完了し、現在は国家汚職防止委員会(NACC)が事件資料を引き継ぎ、法的措置を進めている。

矯正局は、「証拠と法令に基づき厳正に対処し、不正職員を擁護することは一切ない」と主張する。
全国の刑務所・矯正施設に対し、矯正法や受刑者管理基準の厳格な順守を再通達している。

 

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