3月8日、シラチャーのノーンカーム地区で、住宅地の中心部に建設されたコバルト60(放射性物質)保管施設に対し、住民1,000人以上が反対の意思を示した。
施設は地域の主要な水源であるノーンコー貯水池から50メートル未満の場所に建設されており、環境や健康への影響を懸念する声が高まっていた。
問題となっているのは、敷地約6メートル四方にあるフェンスに囲まれた約4メートル四方の建物。
危険物質を示す警告標識が掲げられ、監視カメラ用のソーラーパネルも設置されていた。
建設が始まった当初、周辺住民は施設の用途や建設主体を知らず、不審に思った住民が地元行政に通報したことで問題が発覚した。
調査の結果、この建物はノーンカーム地区行政機構(SAO)からの建設許可を得ずに建てられていたことが判明する。
行政は、2026年1月20日の時点で工事停止を命じていた。
建設したのはCostero(Thailand)社で、同社はタイ原子力平和利用事務局から承認を得ていると主張している。
しかし、地元行政への建築許可申請や住民説明会は行われていなかったことを認めた。
これを受け、3月8日午前10時に住民説明会が開かれ、住民や関係者など1,000人以上が参加した。
会議では施設建設の是非について挙手による採決が行われ、住民は全会一致で反対した。
この結果を受け、ノーンカーム地区行政機構は30日以内に建物を撤去するよう命令を出すと発表した。
行政トップのピチャイ所長は「建設は許可なく行われたものであり、住民の不安を解消するためにも撤去が必要だ」と説明している。
住民からは、放射性物質による環境汚染や水源への影響に加え、住宅地の安全性や不動産価値への影響を懸念する声が上がっているが、行政側は、企業が自主的に撤去し敷地を原状回復した場合、追加の法的措置を取らない可能性もあるとしている。







































