アジア初のLEEDゴールド認証取得プロジェクト「THE GRAND Riverfront Ratchapruek Rama5」
- 2026/7/7
- バンコクとその近郊

世界経済の減速や国際情勢の不安定化を背景に、タイの不動産市場は2026年も厳しい状況が続いている。
住宅ローン審査の厳格化や家計債務の増加を受け、大手デベロッパー各社は新規プロジェクトの開発を40~50%抑制し、在庫物件の販売を優先する戦略へと舵を切っている。
こうした中、不動産大手フレイザーズ・プロパティ・タイランドは、低・中価格帯住宅の販売が苦戦する一方、2,000万バーツ以上の高級住宅市場は依然として底堅い需要があるとの見方を示している。
ただし、富裕層は購入までにより慎重な姿勢を見せるようになり、家族で複数回にわたり物件を見学してから契約を決めるケースが増えているという。
同社のソムブーン副CEOは、「今年前半は多くの不動産会社で売上が20~30%減少し、利益率も低下した」と市場環境の厳しさを説明する。
その一方で、高級住宅ではデザインや高級感だけではなく、環境への配慮や住む人の健康を重視した住宅づくりが購入の決め手になっていると指摘している。
同社は、チャオプラヤー川沿いで開発を進める高級戸建てプロジェクト「ザ・グランド・リバーフロント・ラチャプルック-ラマ5」( – )で、東南アジア初となる戸建て住宅向け環境認証「LEED Gold」と、タイ・グリーンビルディング協会(TGBI)の「TREES Gold」を取得した。
総事業費は約20億バーツで、95戸の戸建て住宅を1,600万~6,000万バーツで販売している。

住宅には、通常より厚い断熱材(2インチから9インチへ)や太陽光発電システム、省エネ設備、節水設備、高性能な空気循環システムなどを採用している。
これにより、冷房エネルギーの削減や年間約2万バーツの電気代節約、PM2.5を95%除去する空気浄化性能などを実現し、環境負荷の低減と快適な居住空間の両立を目指している。

同社は今後、TREES認証を他の住宅プロジェクトにも順次導入する計画で、環境性能を標準仕様として展開する方針だ。LEED対応では建築コストが約10%、TREES対応でも2~3%上昇するが、その一部は同社が負担し、価格競争力を維持するという。

ソムブーン副CEOは、「住宅は単に豪華であるだけでなく、家族が健康で快適に暮らせる『安心できる場所』であることが重要だ。景気が回復すれば、環境性能や健康志向を重視する新世代の富裕層からの需要はさらに拡大するだろう」と述べ、高級住宅市場の成長に期待を示した。









































