タイ自動車産業、3月生産台数2.69%増で回復基調示す。EV・ハイブリッド需要拡大が成長牽引。

タイ工業連盟(FTI)は、2026年3月のタイ国内自動車生産台数が13万3,413台となり、前年同月比2.69%増、前月比13.11%増を記録したと発表した。
国内市場で電気自動車(EV)とハイブリッド車(HEV)の需要が拡大し、自動車産業が回復基調を強めている。

FTI自動車産業クラブのスラポン顧問は、今回の増加について「タイ自動車産業が内燃機関中心からEV・ハイブリッド中心へと移行する中で、前向きな回復シグナルだ」と分析した。

輸出向け生産は8万8,651台で前年同月比6.53%増となり、引き続き業界全体を支える主要要因となった。
特に輸出向け乗用車生産は19.91%増加し、オーストラリア、アフリカ、欧州市場での需要拡大が追い風となった。

一方、完成車輸出台数は8万394台で0.64%減少。
中東向け輸出はホルムズ海峡封鎖の影響で15.96%減少したが、他地域向け輸出が下支えした。

車種別では、ハイブリッド乗用車生産が12.69%増加した一方、内燃機関乗用車は22.08%減少。
タイ国内の生産構造が世界的な脱炭素化トレンドに合わせて変化していることが鮮明になった。

国内販売台数は5万9,865台で前年同月比7.29%増。
バンコク国際モーターショーで10万台超の予約が入ったことが押し上げ要因となり、予約全体の50%以上をEVが占めた。

乗用EV販売は1万2,074台で47.62%増、ハイブリッド車販売は1万4,895台で23.81%増加。
電動ピックアップトラックも大幅増となったが、従来型ピックアップ全体では6.36%減少し、融資厳格化や地方購買力の低迷が影響した。

FTIは新政権に対し、2027年度予算案と経済政策の早期実行を要請。
大型産業投資を促進し、製造業全体の成長と雇用拡大を図る必要性を強調した。

2026年第1四半期のタイ自動車市場は、EVとハイブリッド車が新たな成長エンジンとして台頭する一方、輸出が引き続き産業基盤を支える構造となっており、タイ自動車産業は本格的な転換期に入っている。

 

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