タイで中国人男性を逮捕。110億バーツの横領容疑とビザ超過。バヌアツ国籍取得で犯罪も巧妙化。

タイの入国管理局は3月22日、中国の建設会社から110億バーツを横領した疑いで、バヌアツ国籍を持つ30歳の中国人男性を逮捕したと発表しました。
また、この男性はオーバーステイでタイに滞在していたことも明らかになっています。

入国管理警察によりますと、容疑者は「チャン・ウェイ(Zhang Wei)」として知られており、不法入国後にバンコクに潜伏していたといいます。

さらに、捜査の結果、容疑者の生体認証データが「トゥ・ナン(Tu Nan)」というバヌアツ国籍の人物と一致したことから、チャン・ウェイとトゥ・ナンが同一人物である可能性が高いと判断されました。

バンコクの高級ホテルに潜伏も、ビザ超過で逮捕

入国管理当局は、トゥ・ナンのビザが3月12日に期限切れとなった後、彼を監視下に置いていました。
彼はバンコク・ラチャプラソン地区の高級ホテルに滞在し、部屋で食事を注文するなど目立たないよう行動していました。

そして3月21日、入国管理警察が容疑者に接触し、パスポートの提示を求めました。

当初、トゥ・ナンは「中国人ではない」「パスポートを紛失した」と主張したが、最終的にはバヌアツ国籍であることを認め、パスポートを提示しました。
しかし、彼の60日間のビザはすでに期限切れだったため、警察はオーバーステイの罪で逮捕し、さらなる法的手続きを進めることとなりました。

中国・山東省の建設会社から110億バーツを横領か

さらに入国管理局は複数の機関と協力して調査を行い、トゥ・ナンの正体が中国・山東省の建設会社から110億バーツを横領したとされるチャン・ウェイであることを確認した。

今後、入国管理局は関係当局に通報し、さらなる法的手続きを進める予定とのことです。

タイ貢献党政府が強硬した、ビザなし渡航60日間が犯罪に利用された最たるケースと言えるでしょう。

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