ゾウは人を乗せる乗り物ではありません。ゾウトレッキングにより背骨が変形とCNNがタイの観光産業に警告

米国の著名なニュース番組であるCNNは3月10日、タイの象のトレッキング観光の闇に光を当てる記事を報じています。

「何年にもわたるツーリストの乗り物がゾウに与える影響」という見出しの記事には、背骨が変形したゾウの写真が添えられていました。
この画像は、タイのワイルドライフフレンズ財団 (WFFT) から入手されたものです。

写真のゾウは71歳のパイリンで、通常は一度に観光客6人を運ぶ仕事を25年間続けていたために、背骨が大きく変形していた、と記事で述べられています。

WFFTの創設者エドウィン氏はCNNの取材に対し、ゾウのパイリンは2006年に体調を崩し、適切に働くことができなくなったため、財団に移されたと語ります。
また同財団は、ゾウの背中は重いものを運ぶようには設計されていないことを指摘しています。

「彼らの背骨は上向きに伸びており、観光客から背骨に絶え間ない圧力がかかると、恒久的な身体的損傷を引き起こす可能性があります。これはパイリンの状態をみれば一目瞭然です。」

2014年、タイは動物虐待の防止および動物福祉法を制定しました。
しかし世界的な動物保護指数によると、タイは依然として動物福祉に関して「D」グレード(7段階中4番目)が付けられています。

本誌でも、ゾウのトレッキングのような動物の使役を売り物にする施設などは紹介をお断りさせて頂いております。
(またはその部分をカット)
タイの観光地を紹介するようなサイトやインフルエンサーも、時代に適したコンプライアンスを守って頂きたいものです。

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