ノンタブリーで夜間に複数で酒盛り。20回の腕立て伏せの刑で放免。これでロックダウンの効果はあるのか?
- 2021/7/13
- バンコクとその近郊
7月12日、バンコクと首都圏は、21時~翌朝4時まで時間帯は夜間外出禁止令が施行されており、違反者には重い罰金や禁固刑が科されます。
ノンタブリー県バンヤイ地区の警察官は、その夜のパトロールの中で、25〜30歳の3人の男性がピックアップトラックの後ろでビールを飲んでいるのが見つけました。かりました。
その後、警官は警告を発して彼らをバンヤイ警察署に連行しました。
初回ということだからでしょうか、温情措置で彼らには罰金などではなく、その場で20回の腕立て伏せの刑に命じて放免となりました。
警察官は言います。
現在COVID-19感染症の蔓延は危機的な状況となっているため、政府機関の命令に厳密に従ってください。
私たちは皆、細菌の拡散を防ぐ必要があります。
この危機は非常に深刻であると考えています。
それでも市民は深刻に考えていない者も実際に相当数います。
その証拠にこのように初日から逮捕者がでるわけです。
しかも、警察がこのような措置しかしないと市民はより政府を侮ることでしょう。
もともと法律など「捕まらなければ守らなくても良い」という基本概念が根付いていますので、昨年のように最初だけでも厳しくやらないと新型コロナの蔓延と共に、えん戦気分も蔓延しています。
温情措置を行えばその場では感謝されるかもしれませんが、その裏では毎日のように人が多数死亡する結果に発展しています。
少なくともやるのか、やらないのかだけはっきりした方が良いです。
タイ政府が「やる」と言っているのに、現場がやらないのでこのような事態を招き、真面目にルールを守っている者が苦難を強いられる事態に陥っていることを知るべきなのではないでしょうか。