お化けのイベントだけどなんだか恐くない?! タイ・ルーイ県の「ピーターコーン祭り」

毎年この時期、タイ北東部ルーイ県のダーンサーイ地区では、「ピーターコーン祭り(ผีตาโขน)」によって活気に満ちあふれています。

この祭りは、タイ版「ゴーストフェスティバル(幽霊祭り)」とも呼ばれ、精霊信仰・仏教・民間伝承が融合した、地元の人々や観光客を魅了する伝統行事となっています。

祭りの起源:ブッダの前世にまつわる伝説

「ピーターコーン祭り」は、仏教と精霊信仰(アニミズム)に根ざしており、その起源はブッダの前世「ウィサンタラ王子」の伝説にあると言われています。

長い旅を終え、王子が王国へ帰還した際、民衆があまりにも喜んで祝ったため、死者の霊まで祭りに加わったというのです。
この伝説が、今も祭りの雰囲気として受け継がれています。

この祭りは「ブンルアン(Bun Luang)」と呼ばれる仏教行事の一環であり、毎年6月または7月に開催されています。
祭りの日程は、地元の僧侶が太陰暦(旧暦)を基に決定しています。

ピーターコーン祭りの特徴:華やかな仮面と3日間の祝祭

祭りの中で最も目を引くのは、「幽霊の仮面」のパレードでしょう。
仮面は細長く、大胆な色彩で装飾され、ユニークで幻想的なデザインが特徴となっています。
これは、ココナッツの殻や竹製の蒸籠(ちまき用の蒸し器)を使って作られています。
仮面をつけた人々は、幽霊に扮しながら踊り、冗談を言い合い街を練り歩いていきます。

祭りは3日間にわたって開催されます

色鮮やかで、視覚的にも楽しめるこのお祭りは、文化的にも価値が高く、特別な体験を求める旅行者にとって必見のイベントです。
機会のある方は、是非足をのばしてみて下さい。

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