視聴者くぎづけのバラエティ番組とは? トップ2に「世界の果てまでイッテQ!」「それSnowManにやらせて下さい」

2024年7月クールバラエティ番組注目度ランキングイメージ画像

ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「アテンション(注視)」を測るREVISIO株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷康士、以下REVISIO)は、2024年7月クールの民放キー局で放送されたレギュラーバラエティ番組の注目度ランキングを作成し、人気の傾向を分析致しました。注目度が高いとは、テレビの前の視聴者がくぎづけになっていたことを表します。

コア視聴層注目度1位は「世界の果てまでイッテQ!」

2024年7月クールの民放キー局バラエティ番組注目度ランキングでは、日本テレビの看板番組『世界の果てまでイッテQ!』が見事1位を獲得しました。最近では、4年ぶりに番組復帰を果たした手越祐也さんの出演回が大きな反響を呼びましたが、7月クールにおいても内村光良さんの還暦を祝う特別企画など、度々話題となる放送が続き高評価につながりました。

 

今期の特徴として、海外をテーマにした番組が上位にランクインしていることが挙げられます。コロナ禍で制限されていた海外ロケが以前と変わらない規模で実施できるようになり、『世界の果てまでイッテQ!』をはじめ、海外からタレントを招いての企画や、海外での撮影を含む番組が3つもランクインする結果となりました。

 

また注目すべきは、TBSとフジテレビがランキング上位の多くを占めている点です。トップ15のうち、11番組がこの2局の番組という結果は、両局がターゲット視聴層を明確に捉えた番組構成や企画力に強みがあることを示しています。視聴者層の幅広いニーズに応える柔軟なアプローチが功を奏したと言えるでしょう。

 

一方で、コア視聴層の注目を集めているのは、必ずしもゴールデンタイムの番組だけではありません。深夜枠で人気を集めているフジテレビの『何か”オモシロいコト”ないの?』がその好例です。この番組は、若年層からの高い注目度を獲得し、ランキング3位にランクインしました。深夜枠でのコア層注目度が上昇している理由は、視聴者がテレビを通じて新鮮で挑戦的なコンテンツを求めていることの表れであり、こうした意欲的な番組制作の背景には、MCの個性や斬新な企画が強く影響していると考えられます。

 

本リリースでは、トップ3にランクインした番組について、どのような要素が視聴者の関心を集めたのか、注目度データを読み解きながら解説していきます。

なお、REVISIOの視聴質ブログでは本ランキングのより詳細な分析を公開しております。

ぜひ併せてご覧ください。

 

 


■今年放送開始から17年目に突入した「世界の果てまでイッテQ!」

最近では4年ぶりの衝撃的な復帰を果たした手越祐也さんの出演回が大きな話題を呼んだ「世界の果てまでイッテQ!」。7月クールバラエティ注目度ランキング においても、コア視聴層注目度で堂々の1位を獲得しました。この期間の放送では、長年愛されてきた番組ならではの企画が続いたことも、多くの視聴者を引き付けました。(*手越祐也さん出演回(10/13)は本ランキングの集計対象外)


9月15日の2時間スペシャルでは、内村光良さんの還暦を祝う「大一芸合宿 in 山梨県・長野県」が行われました。番組の顔である内村さんのために、「イッテQ!」メンバーがほぼ総出演。いとうあさこさんやみやぞんさんによるピアノ連弾や蓼科山での登山企画など、豪華な内容で視聴者を魅了しました。放送後には、TVerや日テレ無料の見逃し配信で5日間で220万回以上の再生を記録し、同局バラエティー番組史上最速の視聴回数となりました。

 

本ランキングの集計対象外にはなりますが、最近では元NEWSの手越祐也さんが4年ぶりに番組へ復帰したも大きな話題に。この復帰回は配信でも大きな反響を呼び、TVer配信開始からわずか8日間で421万回再生という驚異的な記録を達成。バラエティ番組における歴代最高記録を更新する快挙となりました。日本テレビの福田博之副社長も「多くの方に受け入れられた感触がある」と手応えを語り、手越さんの今後の出演について「『また見たい』という声にできるだけ応えたい」と前向きな姿勢を示しています。

 

「イッテQ!」は4月クールのコア視聴層順位でも2位にランクインしており、番組の底力と視聴者からの厚い支持が窺えます。おなじみのイモトさんによる珍獣ハンター企画や、デヴィ夫人の女子会、女芸人ダイエット合宿 in 韓国など、女性出演者が活躍する企画が多い点も特徴です。女性視聴者が楽しめる番組作りを意識しており、そのことが広い視聴者層の獲得につながっているのでしょう。

手越さんの復帰により今後の展開にも期待が高まり、注目度のさらなる上昇が予想できます。

■ファンからの熱い視線を集める「それSnowManにやらせて下さい」

4月クールで3位だった『それSnow Manにやらせて下さい』が、7月クールでさらに順位を上げて2位にランクイン。世帯視聴率では4.9%と目立たないものの、ファンの熱い視線を集め続けました。この数字からは、若年層を中心に視聴者が放送中に番組から目を離さず、くぎづけになっている様子がうかがえます。

 

7月の放送では、嵐の二宮和也さんをゲストに迎え、伝説の「ひみつの嵐ちゃん」の人気企画「ランキングダービー」が13年ぶりに復活。カメラなしでの本音トークは、先輩後輩の垣根を越えた貴重な対話として、SNSで大きな反響を呼びました。

 

9月13日放送の「ダンスノ完コピレボリューション」では、韓国の人気グループENHYPENとの国境を越えたダンスバトルを展開。後藤真希さん率いる“完コピ女子選抜チーム”には、ももいろクローバーZの佐々木彩夏さん、松井珠理奈さん、石井杏奈さんといったメンバーが登場し、女性チームとして初の優勝を目指し、熱戦を繰り広げました。日韓アイドルのスキルがぶつかり合い、“完コピ超え”のダンスが披露され、ファンから「神ダンス」「これ以上ないパフォーマンス」と大きな反響を呼びました。見逃し配信も142万回再生を超える好記録を残しています。

 

9月27日には新企画「東京それスノコレクション」がスタート。メンバーが選んだデートコーディネートでランウェイを歩き、そのファッションセンスを競いました。渡辺翔太さんは、自ら考案した部屋着風コーデを披露し、彼女との妄想トークを繰り広げましたが、みちょぱさんからは辛口評価を受け、笑いを誘っていました。視聴者からは「面白かった!」「Paravi時代の企画がパワーアップして復活した感じ」といった声が集まりました。

 

4月クールに続き、高順位をキープしている要因として、アイドルグループの垣根を越えたコラボレーションや、豪華ゲストの起用など、話題性の高い企画作りが功を奏しているといえます。また、メンバー一人一人のキャラクター性が際立つ企画展開により、視聴者との距離感も縮まっているようです。

■菊池風磨さんのMC力が光る「何か”オモシロいコト”ないの?」

深夜帯の番組でありながら、コア視聴層注目度で堂々の3位を獲得。4月クールの9位から大きく順位を上げた『何か”オモシロいコト”ないの?』にも注目です。timeleszの菊池風磨さんとシソンヌの長谷川忍さんがMCを務め、毎週様々な“オモシロい”企画を展開するフジテレビの深夜バラエティ番組で、世帯視聴率は2.2%(109位)と控えめながら、コア視聴層注目度62.2%という数字を記録。この番組の視聴質の高さを物語っています。


7月29日放送の”真のイケメン対決”では、狩野英孝さんとの異色の組み合わせで視聴者を魅了。「フィールドが違う」と抵抗しながらも、カラオケやキスの演出、バージンロードでのパフォーマンスなど、様々なシチュエーションで対決を繰り広げ、菊池風磨さんがバージンロードで大苦戦する姿が話題に。2人の対決を高橋ひかるさんは「スポーツの祭典に並ぶ、すごい大事な試合」と評し、SNSでも「平成と令和のイケメン対決」として盛り上がりました。

 

9月2日には、菊池さん憧れの長澤まさみさんがゲスト出演。相性が合ったゲストとだけ対面できる新企画「相性マッチング」では、16年間憧れ続けた長澤さんとついに対面を果たすため、菊池さんが必死に回答を選ぶ姿が印象的でした。

「16年間つーか、そのために(芸能界)入ってると言っても過言ではない」という菊池さんが、長澤さんとの対面が決まった瞬間には、喜びと驚きで感情があふれる姿が視聴者の心を掴みました。このエピソードはSNSでも大きな反響を呼び、「ずっと憧れだった人との対面に感動」と共感の声が多く寄せられました。

 

菊池さんは『ドッキリGP』でも9位にランクイン、さらに10月からはレギュラーを務める「ニノさん」のゴールデンタイム進出も決定するなど、バラエティ番組での活躍が目覚ましくなっています。

MCとしての力量はもちろんのこと、機転の利いた対応や率直な感情表現で視聴者を惹きつけており、今回の注目度ランキング3位は、菊池風磨さんの人気を反映した結果と言えるでしょう。

さて、7月クールのバラエティ注目度ランキング、いかがでしたか?

REVISIOの視聴質ブログでは本ランキングについてのより詳細な分析を公開しております!

ぜひ併せてご覧ください。

【参考】4月クールのバラエティランキング分析も公開しております。7月クールランキングと比較してみてください!

 

REVISIOでは、視聴者がテレビに目線をどれだけ向けたかという視聴データを毎秒で独自に取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行う予定ですので、ぜひご確認ください。

■テレビ番組の視聴率・注目度を無料でチェック!視聴データ公開サイト「RE.Source

REVISIOの視聴データ公開サイト「RE.Source」では、過去1週間の関東・関西地域での地上波6局7チャンネルの世帯視聴率・注目度を毎日更新中。どなたでも無料でご覧いただけます(注目度をご覧頂く際はお名前とメールアドレスの登録が必要です)。秋ドラマの最新視聴率・注目度はこちらからチェックしてみてください。

 

■今回分析に利用した指標について

※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。

注目度説明画像

 

 

<本件に関する問い合わせ先>

REVISIO株式会社 広報担当 安武
東京都千代田区大手町1丁目6番1号大手町ビル
E-mail info@revisio.com
Tel(担当直通) 050-5897-4931

 

 

【REVISIO株式会社について】

REVISIO株式会社は2022/10/1より、TVISION INSIGHTS株式会社から社名を変更いたしました。
人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、REVISIOが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントにご活用いただいています。
現在、国内では関東エリア2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供しています。

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