現在は「郡(アムプー)」となっているタイの古代都市10選。

かつてタイの行政制度は現在のような「県(ジャンワット)」ではなく、「属国都市」「一級都市」「二級都市」「三級都市」といった区分で統治されていた。
多くの古代都市は、政治・交易・文化の中心として重要な役割を担っていた。

その後、ラマ5世の時代に行政改革が行われ、現在の県制度へと移行した。
それに伴い、多くの都市が格下げされ、現在は「郡(アムプー)」となっている。

以下は、かつて重要な都市でありながら、現在は郡となっている代表的な10都市をタイメディアが紹介している。

1. チャイヤー(ไชยา)

現在:スラタニー県チャイヤー郡(อำเภอไชยา จังหวัดสุราษฎร์ธานี)

シュリーヴィジャヤ王国時代の重要都市で、宗教と交易の中心地。
ワット・プラボーロマタート・チャイヤなどの遺跡が残る。

2. ナコンチャイシー(นครชัยศรี)

現在:ナコーンパトム県ナコーンチャイシー郡(อำเภอนครชัยศรี จังหวัดนครปฐม)

ターチーン川流域の都市で、ドヴァーラヴァティー時代から繁栄した。

3. サンカブリー(สรรคบุรี)

現在:チャイナート県サンカブリー郡(อำเภอสรรคบุรี จังหวัดชัยนาท)

ドヴァーラヴァティー時代からスコータイ時代にかけて重要な前線都市だった。

4. プロムブリー(พรหมบุรี)

現在:シンブリー県プロムブリー郡(อำเภอพรหมบุรี จังหวัดสิงห์บุรี)

チャオプラヤー川流域の古い都市で、防衛拠点として機能していた。

5. チャイバーダーン(ชัยบาดาล)

現在:ロッブリー県チャイバーダーン郡(อำเภอชัยบาดาล จังหวัดลพบุรี)

中部上部の都市で、交通・交易の要衝だった。

6. ピマーイ(พิมาย)

現在:ナコンラーチャシーマー県ピマーイ郡(อำเภอพิมาย จังหวัดนครราชสีมา)

クメール王国時代の重要都市で、タイ最大級の石造遺跡「ピマーイ遺跡」が残る。

7. ファーン(ฝาง)

現在:チェンマイ県ファーン郡(อำเภอฝาง จังหวัดเชียงใหม่)

北部の防衛拠点で、ラーンナーやビルマとの交流の要地。

8. パークパナン(ปากพนัง)

現在:ナコンシータンマラート県パークパナン郡(อำเภอปากพนัง จังหวัดนครศรีธรรมราช)

河口に位置する重要な港町で、海上交易の中心だった。

9. ラノート(ระโนด)

現在:ソンクラー県ラノート郡(อำเภอระโนด จังหวัดสงขลา)

ソンクラー湖沿いの交易都市として発展。

10. カンタラウィチャイ(กันทรวิชัย)

現在:マハーサーラカーム県カンタラウィチャイ郡(อำเภอกันทรวิชัย จังหวัดมหาสารคาม)

東北部の重要都市で、チー川流域の中心地だった。

かつて「都市」として栄えたこれらの地域は、行政改革によって郡へと再編されたものの、現在でも遺跡や寺院、伝統文化としてその歴史的価値を色濃く残している。
史跡めぐりがお好きな方は、是非これらの都市にも行ってみて下さい。

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