【タイ南部】燃料5,700万リットル不正保管問題、地方に巣くう家族経営の石油企業に疑惑の目。

タイ南部スラタニー県で発覚した燃料5,700万リットルの不正保管疑惑をめぐり、地元有力企業「PCサイアム・ペトロリアム」と、その創業者ポーンチャイ氏率いる家族経営グループに注目が集まっている。

同社は1990年設立の燃料取引企業で、輸入・貯蔵・流通までを一貫して手がける「セクション7石油業者」として事業を拡大してきた。
現在ではスラタニーを中心に30以上のガソリンスタンドを展開するほか、石油貯蔵施設、タンクローリー、港湾ターミナルなどを保有し、地域の燃料供給網を広く支配している。

グループの総資産は約21億バーツに上り、エネルギーや物流、農業、不動産など26社以上に事業を広げる一大企業体となっていた。

特徴的なのは、その所有構造だ。
創業者のポーンチャイ氏が約96%の株式を保有し、残りも家族が握るなど、経営は一族に強く集中している。

今回の疑惑では、スラタニーで輸送中の燃料が大量に消失したとされ、当局は同社の貯蔵施設や流通網の関与を調査中だ。
問題は単なる企業による不正にとどまらず、地域の燃料インフラ全体に影響を及ぼす可能性があるとして関心が高まっている。

4月4日、スラタニー県商務局は、石油の不正保管疑惑をめぐり、P.C.サイアム・ペトロリアム社に対して警察へ告訴を行っている。

これまで地域密着型企業として知られてきたPCグループは、今回の事件により全国的な注目を浴びる存在となった。
捜査の行方が、同社の今後を左右する重要な局面となりそうだ。

以前も解説しましたが、タイの地方では行政の力が及ばないほどの影響力を持ったジャオポーというゴッドファーザーのような人々がいます。
そういった人々が、地方の発展を妨げているとも言えます。

汚職で懲役10年を受け海外逃亡した、サムットPの「ゴッドファーザー」ワタナーがこっそり帰国。

タイの闇深案件「ジャオポー」。チャダー内務副大臣周辺における不祥事の数々。

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