サイアムセメント(SCG)、中東情勢長期化でベトナム子会社工場を一時停止へ。

タイの大手複合企業SCG(サイアム・セメント)は、中東情勢の長期化に伴う原料調達の不安定化を受け、ベトナムの子会社工場の操業を一時停止する方針を明らかにした。

同社のタマサック社長兼CEOによると、すでに2026年3月には、関連会社が運営するタイ国内のオレフィン工場の一時停止を発表していたが、状況は依然として改善の兆しが見えず、不透明な状態が続いているという。

SCGはこれまで、ホルムズ海峡以外からの原料調達などで対応してきたものの、コスト増加に加え、供給の安定確保も難しくなっている。
こうした状況を踏まえ、同社はベトナムのLong Son Petrochemicals(LSP)について、2026年5月中旬頃から一時的に操業を停止することを決定した。

今回の停止により、月額約2億5,000万バーツのコストが発生する見通しだ。
一方で停止期間中は、設備メンテナンスやエタン原料導入プロジェクトの準備を進め、将来的な競争力強化につなげる考えだ。

同社は今後も情勢を注視しつつ、顧客や関係者への影響を最小限に抑える対応を優先するとしている。
なお、停止対象以外の事業や工場については、引き続き通常通り稼働している。

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