バンコクの渋滞の半分はマナーの悪さで出来ています。CTW前に設けた分離帯。逆効果のようです。

バファリンの半分はやさしさで出来ていますが、バンコクの渋滞の半分は交通マナーの悪さで成り立っています。

とにかくバンコクの渋滞はひどい!
世界的にみても、東南アジアの隣国と比べても、異常なレベルで渋滞します。
その原因の一つ、いや大多数を占めているのが交通マナーの悪さです。

どんな場所でも右折やUターン、車を停めて乗降したり、路上駐車もどこであってもお構いなし。
これでは道路が道路としての機能を失うのも必然です。

そんなタイのマナーの悪さを是正すべく、戦う男チャチャート・バンコク知事が一石を投じました。

バンコクでも地獄的な渋滞発生地域、セントラルワールト前の通りに中央分離帯を設置し、駐車や右折、Uターンを簡単にできなくさせたのです。

※2024年4月末ごろの状況がこちら。

このような取り組みは、同じようにトンロー通りでもすでに真剣的に行われていました。

これでトンロー通りの交通がスムースに?! 中央分離帯に車両止めが設置。

セントラルワールド前の通り(ラチャダムリ通り)は8車線ありますが、これまではタクシーやトゥクトゥク、バスなどが乗降する客や客待ちで駐車されていたり(しかも斜めに駐車して2車線使えなくなるなども)、右折やUターンをする車両が後を絶たず、直進する車を妨害しスムースな交通が困難となっていました。

それをチャチャート知事は、分離帯を設置することで、強制的に交通マナーを矯正しようと考えたわけです。

しかしそこは究極の利己主義の国タイランド、簡単に人の言うことなど聞く輩たちではありません。

道路のど真ん中で客を乗降させるタクシー、分離帯を乗り越え向こう側へ行こうとするバイク、さらに柵の幅より明らかに大きいにもかかわらず、向こう側へ行こうとするタクシーで、現場は大混乱が生じているようです。

この写真を投稿していたサイトでも、「なんてことしてくれるんだチャチャート知事、もうめちゃくちゃだ。かえってバンコクのイメージが悪くなる」とコメントしています。

どんなに近代化したビルが立ち並び、最新のシステムが導入されても、国民の意識が時代に追い付いていなければ、皆が幸せになることは大分遠い未来の話になりそうです。

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