建物の炎は消せても、省内に蔓延る汚職への批判の炎は消せません。あ、タイなら消せるかも。

2月3日、農業省・農業協同組合省の2階で発生した火災はすでに消し止められていますが、豚肉や鶏肉の違法輸入、米穀局での恐喝、王立雨製造局と農業航空局の航空機調達に関する事件など、同省内での広範囲にわたる汚職疑惑に対する、国民からの非難の炎は消しとめられていません。

チャイヤ副農業大臣の事務所に近い建物の一棟での火災は当初、電気ショートが原因とみられています。
法医学捜査官は、火災の正確な原因に関する手がかりを求めて火災現場を調査しています。

チャイヤ氏は、畜産開発局、王立雨製造・農業航空局、クイーン・シリキット養蚕局、タイ酪農推進機構を監督する任務を負っています。

しかし、農業省傘下の畜産水産局と財務省傘下の税関はここ数年、数百億バーツ相当の冷凍豚肉の違法輸入を巡る大規模汚職疑惑の嫌疑がかけられています。
一方、王立降雨農業航空局は、人工降雨作戦のための航空機群の調達をめぐる汚職疑惑にさらされています。

米部門はチャイヤの監督下にない。
しかし同省は、米の生産コスト削減に割り当てられた150億バーツの予算と、栽培用米種子の変更にさらに20億バーツを割り当てられたことをめぐって汚職の疑いをかけられています。

この汚職容疑は、連続告発者のスリスワン氏によって捜査の対象となりましたが、同氏は口止めの見返りに米穀局長から150万バーツを受け取ろうとしたとして、恐喝容疑で他の2人の同僚とともに逮捕されています。

タイの汚職事件は、黒なんだか白なんだか分からない人物がでてきますが、おそらく結果的には、全員「黒」なんだと思います。
さらにこのタイミングでの部分火災も、なんだかニオイますね。
証拠書類が灰になっていなければ良いのですが…。

 

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