営利目的の代理出産に関与した、バンコク内にあるクリニック3カ所を強制捜査。

先月末、外国人客への違法な代理出産に関与した疑いで容疑者がノーンカイで逮捕されたことを受け、特別捜査局(DSI)は、バンコクの3つのクリニックに強制捜査が入りました。

特別捜査局、法医学中央研究所、保健サービス支援局の合同対策本部は、刑事裁判所から令状が出された後、8月23日にバンコクのチャトゥチャック、ホイクワン、パトゥムワン地区にある3つのクリニックを捜索しました。

チャトチャック地区にあるクリニックは、違法な代理出産組織に関与した不妊専門家が勤める職場でした。

2018年から2020年にかけて数人の代理母が、同じクリニックで赤ちゃんを出産したと発表しています。
そして同クリニックでは、違法な代理母である疑いのある多くの女性の捜索記録が発見されました。

ホイクワン地区のニューペッブリー通りにあるクリニックでは、警察は同じ不妊治療専門家に関与する、卵子と胎児の詳細が記載された文書を発見しています。
同医師は、このクリニックで非常勤で働いていました。

警察は、パトゥムワン地区のプルンチット通りにあるクリニックでは、匿名の医師に関連する金銭の流れを発見したと発表しています。
DSIによると、不法代理母の疑いのある人のパスポートも多数発見されたとのことです。

DSIの広報担当者によると、犯罪者が募集した代理母候補者の一部が、代理母になるために外国へ渡航する前、プルンチット通りのクリニックで健康診断を受けていたことも判明したと述べています。

別のDSIチームは8月28日、タイ北東部ノーンカイ県でスネット容疑者を逮捕しています。
当局者らによりますと、同容疑者は商業目的で代理出産サービスを提供した罪と、国境を越えた犯罪組織に関与した容疑で逮捕されています。
容疑者の自宅を捜索したところ、不法に代理母として雇用されたとされる女性のリストが発見されています。

タイの法律では、商業目的ではないことを条件に、生殖能力に問題があるカップルに対する代理出産が認められています。
代理出産を希望するカップルは、両方ともタイ国民であり、合法的な結婚をしていなければなりません。
申請者の一方のみがタイ人の場合、カップルは少なくとも3年間合法的に婚姻関係になければなりません。

商業的代理出産は、タイであっても違法です。
営利目的の代理出産に関与した罪で有罪判決を受けた者には、巨額の罰金と懲役刑が科せられます。

 

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