タイの自動車産業、EV車シフトで10万人超が失職の危機。専門家が警鐘!

タイの経済を支える主要産業である自動車業界が、電気自動車(EV)への世界的な転換により大きな混乱に直面しています。

この市場規模は2.1兆バーツ(GDPの11%)、約69万人の雇用を支える重要産業である一方、内燃機関(ICE)からEVへの移行により、10万人以上の労働者が職を失う可能性があると、クルンタイCOMPASSが警告しています。

自動車生産の減少と雇用への影響

レポートによりますと、2025~2026年の間にタイの自動車生産台数は約15%減少し、年間147万~153万台に落ち込むと予測されています。
この生産減少に加え、自動車部品メーカーの新エネルギー車(NEV)市場への適応の遅れが問題となり、自動車業界の16.3%の労働者が失職のリスクにさらされることになると言われています。

「職業マッピング」が鍵

チュラロンコーン大学のアッカナット研究員は、EV転換を見据えた職業マッピングの重要性を強調しています。
政府の役割も重要であり、中小企業向けのスキルアップ支援や、新技術分野への外国投資誘致を強化する必要があり、適応に失敗すれば、タイ経済と社会に深刻な影響を及ぼす可能性があると、アッカナット氏は警鐘を鳴らしています。

流行に乗っかるだけで「ソフトパワー」だのと息まいている場合ではありません。
タイ政府が本当に着手すべきなのは、ハード面です。
まあ、そのアイデアが今の政府にはナッシングなのでしょうけど。

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