人口7億人といわれるASEANの巨大市場ですが、その経済発展の速度や人口構成、政治、宗教などの環境は各国で異なります。ASEANで事業を発展させていくためには、詳細な分析情報を入手し、それを俯瞰してみていく必要があるのです。
本書は、ASEANでビジネスを展開するなら知っておきたい各国の政治・経済状況や有力企業グループの近年の動向について分かりやすく図解します。2019年に発行された『ASEAN企業地図 第2版』にカンボジア、ラオスを追加した9カ国について取り上げています。
有力企業グループごとに相関図があるので、グループを率いる財閥、資本関係、上場企業の財務データがひと目でわかります。ファミリーツリーも追加し、グループを率いる重要人物も網羅しています。また、スタートアップ企業への投資状況などについてもまとめています。
巻頭特集は、「脱炭素」と「テクノロジー」から見るASEANと、BEENEXTファウンダー＆CEO佐藤輝英氏との対談を掲載。巻末特集には、株式会社ユーザーベース SPEEDAアジア事業CEO内藤靖統氏との対談を収録しています。事業提携や現地進出を考える企業の戦略立案をはじめ、投資家にも役立つ１冊です。

■書籍概要
『ASEAN企業地図 第3版』
著者：桂木 麻也
発売日：2023年8月8日
定価：3,080円（本体2,800円＋税10%）
判型：B5・208ページ
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798178967

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・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4798178969
 

■目次

巻頭特集
ASEANの多様性と根底にある2つの潮流：脱炭素化とスタートアップ・エコシステム
BEENEXTファウンダー＆CEO 佐藤輝英氏が語るASEANの財閥、スタートアップ、そして日本企業の未来

第1章　インドネシア
インドネシア概況
M&Aで振り返るインダストリーのトレンド
サリム・グループ
アストラ・グループ
リッポー・グループ
ジャルム・グループ
CTコーポラ・グループ
ウィングス・グループ
シナルマス・グループ
コラム 日本人の夢を考える

第2章　フィリピン
フィリピン概況
M&Aで振り返るインダストリーのトレンド
アヤラ・グループ
サンミゲル・グループ
ロペス・グループ
JGサミット（ゴコンウェイ）・グループ
GTキャピタル・グループ
SMグループ

第3章　タイ
タイ概況
M&Aで振り返るインダストリーのトレンド
サイアム・セメント・グループ
サイアム・モータース・グループ
チャロン・ポカパン（CP）・グループ
TCCグループ
セントラル・グループ
アユタヤ銀行グループ
バンコク銀行グループ
シンハー・グループ

第4章　カンボジア
カンボジア概況
ロイヤル・グループ
LCHインベストメント・グループ
チップモン・グループ
L.Y.P.グループ
コラム 日本人とお金の教育

第5章　ラオス
ラオス概況
AMZグループ
ソクサイ・グループ
TKグループ
AIFグループ

第6章　ミャンマー
ミャンマー概況
キャピタル・ダイヤモンド・スター・グループ
IGEグループ
シュエ・タン・グループ
マックス・ミャンマー・グループ

第7章　ベトナム
ベトナム概況
M&Aで振り返るインダストリーのトレンド
ビン・グループ
マサン・グループ
ペトロリメックス・グループ
FPTグループ
ビナ・キャピタル・グループ
コラム 受験と日本人

第8章　マレーシア
マレーシア概況
M&Aで振り返るインダストリーのトレンド
クオック・グループ
YTLグループ
ゲンティン・グループ
ベルジャヤ・グループ
マレーシア・ホンリョン・グループ
VCUA時代のコンピテンシー

第9章　シンガポール
シンガポール概況
M&Aで振り返るインダストリーのトレンド
UOBグループ
ファーイースト・グループ
ホンリョン・グループ
テマセック・ホールディングス
シンガポール政府投資公社
コラム リスクとリターン

巻末特集
　【特別対談】内藤靖統×桂木麻也　ASEANの変革を事業に取り込むための方策
コラム 夢の教育

■著者紹介

桂木 麻也（かつらぎ まや）
インベストメント・バンカー。慶應義塾大学経済学部卒、UCバークレー・ハーススクールオブビジネスMBA保有。
メガバンク、外資系証券会社、国内最大手投資銀行を経て、現在は大手会計会社系アドバイザリー会社に勤務し、シンガポールに駐在中。著書に『「選択肢」を持って「人生を経営」する』（ウェッジ）、『図解でわかるM&A入門』（翔泳社）がある。