【20年ぶりの低水準】タイ不動産市場、新規住宅プロジェクト数急減!

不動産評価情報センター(AREA)によりますと、3月28日の地震の影響で、タイの新規不動産開発、特にコンドミニアムの開発計画が大幅に減速していると明らかにしました。

■ 2025年4月の新規住宅プロジェクト状況(バンコク首都圏)

・開発プロジェクト数:わずか10件
・合計販売ユニット数:688戸
・総開発価値:125億バーツ
・コンドミニアムの新規開発:ゼロ
・開発件数としては過去20年で最少

■ 新規開発ユニットの内訳(物件タイプ別)

・一戸建て住宅(戸建て):79.4%
・タウンハウス:16.7%
・商業施設(店舗等):3.9%
・主要開発企業の占有率:88%以上(大手デベロッパー中心)

開発エリアの傾向としては、中〜高価格帯の戸建て住宅に集中しており、販売対象は購買力の高い層に絞られています。

■ 平均販売価格が急上昇

反して、戸建て住宅の販売価格は急上昇しています。

・平均販売価格(2025年4月):約1,817.8万バーツ
・前月(3月)の平均価格:596.1万バーツ
→ 205%の価格上昇

これは、安価な物件の供給が減り、中高価格帯物件が中心になったことによる価格構成の変化が主因とされています。

■ その他の要因と今後の見通し

・地震の影響:特に集合住宅や高層建築が敬遠され、一戸建てに需要がシフト
・長期休暇シーズン:4月はソンクラーン(タイ正月)で開発・販売活動が一時的に停滞
・富裕層ターゲット市場への集中:経済減速の影響を受けにくい層に焦点

一般市民の経済力が、相当に落ちている証かもしれません。
現政権では、回復する見込みがありません。

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