「2011年の大洪水再来はほぼない」タイ専門家が分析。「レインボム」には注意!

タイ各地で大雨や洪水被害が相次ぐなか、災害・環境分野の専門家は、2026年に2011年と同規模の大洪水が発生する可能性は「ほぼない」との見方を示した。
一方、短時間に猛烈な雨が降る「レインボム」による都市型洪水や鉄砲水には、常に警戒が必要としている。

ランシット大学気候変動・災害センターのセリー准教授によると、9月25~26日の累積雨量は一部地域で300ミリを超え、西部や中部の一部で大雨が続いた。

ただ、チャオプラヤー川流域をみると、ナコンサワンを通過する北部からの水量は現在、毎秒約1,800立方メートル。2011年の最大約4,600立方メートルと比べて半分以下にとどまっており、当時とは状況が大きく異なるという。

カセサート大学のトン助教授も、2011年との違いとして気候条件、熱帯低気圧の影響、浸水面積の3点を指摘。2011年には5つの熱帯低気圧がタイに直接影響したのに対し、今年は現時点で直接的な影響はないとしている。

また、GISTDAの衛星データによると、2011年8月の累積浸水面積は約91万2,000ヘクタールだったのに対し、今年8月は6万4,000ヘクタール未満と、10分の1以下となっている。

一方で専門家が警戒を呼びかけているのが、狭い地域に短時間で猛烈な雨を降らせる「レインボム」だ。
地球温暖化に伴う海水温の上昇などにより、局地的な豪雨が鉄砲水や排水能力を超える冠水を引き起こす可能性があるという。

特にバンコクやパタヤなど低地や排水が追いつきにくい地域では注意が必要で、専門家は雨雲レーダーやタイ気象局などの最新情報を確認し、局地的な豪雨に備えるよう呼びかけている。

そもそも、多くの日系企業が撤退までに至った2011年の大洪水は、ウォーターマネージメントを見誤った当時のインラック政権(タクシンの妹)のよる人災なので、雨が降っただけではあのようにならない。

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