【編集後記】おかげ様で4周年! 読者のみなさまに感謝。これからもよろしくお願いします。

2020年が明け、得体のしれないウイルスが感染拡大しているようだという情報が、水面下でまことしやかに囁かれるようになっていました。

それでも年明け早々は、タイ国内を始め世間一般ではちょっとした新種のインフルエンザだろうと、やがて来る大事態に備えることまではしていませんでした。

しかし3月に入り、タイでは状況が一変します。
様々なイベント会場やパブなどで、集団感染が確認され、死者数もうなぎ上りとなり、政府がここで動きます。
忘れもしない3月21日、空の玄関口、スワナプーム国際空港が入国者の受け入れをストップしたのです。

これを契機に、私も動くことを決心しました。
「これは世界が変わる」と。

その様子をタイから伝えるべく、また世の中が変動しても続けられるライフワークを持つべきだとして、この『タイニュース・クロスボンバー』を立ち上げました。
3月21日に決心し、突貫でホームページの作り方などを学び、一番最初の記事をアップしたのは3月30日のことでした。

元々若いころは、雑誌や本の編集者として中堅出版社に勤めていましたので、記事の作成自体には何の不安もありませんでした。
出版社では、記事作成や装丁、タイトルの付け方など編集の仕事だけでなく、写真は一流アイドルカメラマンのアシスタントとして学び、メイクもテレビタレント付きのメイクさんから、衣装の選び方もスタイリストから、さまざまなプロのスタッフから一通り学びと経験を得ていたことが、今、生きてきています。

ただそれが全てデジタル、ITになってしまっていたので、今でもその部分は苦労していますが…(笑)。

そんな動機で始めた本誌も、本日(2024年3月30日)で丸4年となりました。
気付けば新型コロナも明けています。
みなが思ったはずです、全てが元通りになると。

しかし実際、そうでしょうか。
新型コロナ禍が明け、2019年以前の状態となっていますでしょうか。

新型コロナ禍中に始まった、ロシア侵攻によるウクライナ戦争、コロナ禍明けの移行期に突如攻撃を開始したハマスによるイスラエル攻撃、そしてその報復戦争。
コロナ禍の亡霊とも言うべき、世界を憂慮させるこれらの戦争は、未だに続いています。

日本に目をやれば、終わらぬ円安とデフレ、上がらぬ給料。

タイでは、長い軍事政権に終わりが来たと思えば、今度は国民から支持を得ない政党が政権の座に就くなど、側面によってはコロナ禍よりも状況が悪くなっている部分すらあります。

『タイニュース・クロスボンバー』は、メディアです。
メディアは、伝えることが仕事です。

昨今は、バズることだけを目的とした媒体も多いかもしれません。
ただ本誌では、あくまでもメディアという立場で、みなさんに知ってもらいたい事実をお伝えして行きたいと考えています。

しかしタイでは、メディア規制、報道規制、名誉棄損法が、他の法律よりも厳格に強力に発動するといった恐怖が存在します。
ある意味、メディアは口封じを受けているのです。
そのような中でも、本誌はギリギリのところで、これまでもタイのニュースをお伝えしてきました。

メディアの看板を背負いながら、権力に対して批判めいた記事を掲載することは、タイでは危険と隣り合わせなのです。
それでも真実を伝えていきたい、それはこの国がもっと良い国になって行って欲しいからに他なりません。

私には、タイ人の妻とこの国で生まれた子供がいます。
例え私が死んだあとも、彼女たちは祖国であるこの国に住み続けるでしょう。

そんな私の家族が幸せに暮らせる国であって欲しい、私の願いはここから来ています。

故に、この国がより良い国になるよう願いを込めて、今後もペンを奮っていきたいと思っています。
それが続けられる活力となっているのは、みなさまからのご支持あってのことと思っており感謝しています。

これからもご支援、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

タイニュース・クロスボンバー編集部

 

※ちょっと固くなってしまったので、最後に日タイハーフのセクシー女優・宮崎リンちゃんからの応援メッセージをどうぞ!
彼女のインタビュー記事は、3月31日にアップします。

 

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