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【BTS】値上げ延期の次は,現行の運賃改革か?!他国と比べても高すぎるの運賃に改定を要請
- 2021/2/10
- タイローカルニュース
経営難からBTSスカイトレインの運賃値上げをしようとしたにもかかわらず、ストップがかかったばかりですが、今度はそもそも現状の運賃が高すぎるとの陳情です。
タイ消費者評議会(TCC)は、バンコクの列車の運賃を引き下げ、1日最低賃金の10%未満、つまり往復あたり約33バーツ(約116円)に抑えるよう政府に要請しました。
新しく設立された消費者保護団体の事務局長であるサリー・オーンソムワン氏は、バンコクの公共交通機関の費用は多くの利用者にとって高すぎるため、人々がそれを使用することを思いとどまらせていると述べます。
彼女は、BTSグリーンラインの事例を引用しました。
その新しい運賃は、通勤者が全ルートを移動するために100バーツ以上を支払う必要があることを意味します。
1日あたりの最低賃金331バーツ(約1160円)と比較すると、この価格は受け入れがたいものです。低所得の人々は電車のサービスを利用する余裕がありません
バンコクの大量輸送は、実際の大量輸送システムではなく、金持ちたちのおもちゃでしかありません!と女史は痛烈に批判しています。
バンコク知事が、BTSグリーンライン運賃の値上げを無期限に延期するという最近の決定に応えて、サリー女史は、それはほんの少しの努力に過ぎないと述べています。
「政府は、電気鉄道システム全体の適正価格を設定する責任を負う委員会を設置し、将来的には少なくとも14路線をカバーする必要がある」と彼女は述べた。
9日TCCは、グリーンラインの全長に15バーツの定額料金を課すことを政府に求め、すべての人に公平になるように再調整しました。
より多くの都市列車システムを構築するためにお金を投資することとは別に、当局は都市列車の運賃の再構築にも焦点を当てるべきであるとサリー氏は述べた。
彼女は、他の国の列車の運賃は利用者の負担がもっと少ないと言います。
タイ開発研究所が作成した数字を引用すると、パリ(1日の最低賃金の5%)、東京(9%)、中国の都市(3.1%)であり、都市列車の運賃が低かったことを示しています。
タイ人の所得と比べるとBTSは確かにお金持ちの人が利用する乗り物となってしまいます。
ただ鉄道はメンテナンス費用がものすごくかかりますので、運賃で利益を出すのは至難の業でもあります。
またそもそもタイ社会は格差がありすぎるので、電車代が高いのでなく、最低賃金所得が低すぎるという側面もあります。
いずれにせよ、国が補助金を出すか、例えば今回のコロナ支援策のように所得の低い者へのBTS専用カードを発行するなど、対策が必要かと思われます。