タイの大手不動産開発会社であるプロパティー・パーフェクト（Property Perfect Pcl）は、バンコクの「ハイアット リージェンシー スクンビット ホテル」を、50億5500万バーツで売却すると発表しました。

この売却劇は、同社の財務基盤の強化と負債削減を目的とした戦略の一環とのことです。

プロパティー・パーフェクトの最高経営責任者であるサニット氏は、親会社であるグランド アセット ホテルズ&プロパティが保有するこのホテルの売却について、資産ポートフォリオの最適化を図るという会社の方針に沿ったものだと説明しました。

売却による収益は、ローンや社債の返済に充てられ、同社の負債および利子負担を大幅に軽減できる予定です。

サニット氏は、グランドアセットが保有するホテルの売却収益は、35億バーツの金融機関へのローン返済および6億2000万バーツの社債返済に充当され、グループの負債および利息負担を軽減することで、業績の改善となるだろうと述べています。

売却後も、プロパティー・パーフェクトはホテル事業に引き続き注力する方針で、ロイヤル オーキッド シェラトン ホテル、ウェスティン グランデ スクンビット、シェラトン フアヒン リゾート＆スパ、シェラトン フアヒン プランブリー ヴィラズなど、他にも４つのホテルを所有しています。

これらのホテルは、人気観光地に位置しており、観光業の回復に伴う恩恵を受けると期待されています。

また、プロパティー・パーフェクトは他の不動産プロジェクトも進行中で、2026年にはラヨーンに「アマタラ ホエール リゾート」を建設を開始する計画です。
この高級リゾートには、豪華な客室、会議施設、ウェルネス設備など、さまざまな５つ星の豪華な設備が備わる予定です。

さらに、同社の子会社であるVリテールは、ラチャダー通りに複合施設を開発中で、その中には「ジョッドフェア（Joddfairs）・ラチャダー」ナイトマーケットが含まれています。

サニット氏は、「新しいナイトマーケット『ジョッドフェア・ラチャダー』のオープンにより、ラチャダーエリアはタイの夜の魅力を体験しに来る観光客にとって人気の観光地となるでしょう。
タイ人や地方観光客にとっても、以前のジョッドフェアマーケット同様に、人気の観光地になると期待されています」と述べています。