走る凶器は警察官にも死をもたらす。酒酔いタクシー運転手が、交通整理中の警察官に激突。

タイの交通事故の死亡者数は、数値上は年間2万人を下回っていますが、周辺諸国と比べても異常な数値であることは間違いありません。
その危険度は、本来交通安全をつかさどる警察官も例外ではないのです。

4月28日早朝、バンコクでミニマラソンレースを指揮していた交通警察官が、スピード違反のタクシーにはねられ死亡するという事故が発生しました。
別件で勤務中の交通警察官が死亡するというケースが、最近起きたばかりでした。

この事故は、バンコクのバーンケーン地区にあるバス乗り場前で発生しました。

バーンケーン警察署の交通警部補アッサダー氏(54歳)は、ワラブット容疑者(40歳)が運転するタクシーにはねられ、空中に投げ飛ばされました。すぐに病院に搬送されましたが、死亡が確認されています

アッサダー警部補は、ラチャバット・プラナコーン大学が開催するミニマラソンの安全のため、交通整理をしていた最中のことでした。

警察官によりタクシー運転手を検査したところ、血中アルコール濃度が287ミリグラム(法定基準値は50ミリグラム)あったことが判明しました。

それでもタクシー運転手は酒に酔っていないといい、警察官が突然とび出してきたため急ブレーキが間に合わなかったと主張しています。

もちろんそのような言い訳は通用せず、警察はタクシードライバーを飲酒運転致死容疑で起訴しました。

4月16日には、ロッブリーの交通警察官が交通誘導中にはねられ、その後搬送された病院で死亡しています。

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