タイの対中国貿易赤字約300億ドル。それでも二国間自由貿易協定(FTA)交渉を再開。

タイの対中貿易赤字が300億ドル近くに達しているにもかかわらず、タイと中国は今年、二国間自由貿易協定(FTA)交渉を再開する予定だと報じられています。
両国は2019年以来数回協議を行ってきたが、まだ合意には至っていません。

二国間FTAにはいくつかの課題もあります。
中国はタイよりもはるかに大きな経済規模を持っており、タイ企業が雇用を失うことを懸念しています。
もう一つの課題は、タイは国内産業を中国との競争から守れるかどうかを懸念しているといわれています。

それにも課題にもかかわらず、タイ政府は中国とのFTA締結に向けて決意を固めています。
現政府は、FTAは両国にとって有益であると信じて疑いません。

商務省によりますと、2023年1月から10月までのASEAN・中国自由貿易協定データによると、タイの対中国貿易総額は876億2,000万米ドルで、前年比1.10%減少したことが明らかとなっています。
内訳では、タイの中国への輸出は289億2000万ドル、中国からの輸入は587億ドルに達し、タイの貿易赤字は297億7000万ドルとなっています。
中国への輸出品トップ10には、ドリアン、配合ゴム製品、タピオカなどが含まれています。
中国からの輸入品のトップ10には、スマートフォン、電動車両、ラップトップ、さまざまな鉄鋼製品が含まれています。

商務省は、タイと中国の間のFTA交渉はさらに数カ月続くと予想しています。

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