タイが東京を超えた日。タイに九州の食文化を「博多天ぷら やまや」タイ一号店、実食レポ。お歳暮クラスの明太子が食べ放題!

「九州から、やまやスタンダードを」
九州の食文化をタイにも伝えるべく、「博多天ぷら やまみ」のFC1号店がバンコクに8月15日オープンしました!

店名は「博多天ぷら やまや」

日本の方では「やまや」ブランドの方は、もつ鍋や割烹、博多めんたいの売りにしたお店ですが、タイでは「博多天ぷら やまみ」の形態を引きつぎ、「博多天ぷら やまや」の店名で九州の味を発進していきます。

すでにオープンから一カ月近くたち、ある程度食べた方々の感想も耳に入るようになった時分ではありますが、はてさて実際の実力のほどはどうなのか?
という疑問を抱えつつ、現地に行って参りましたので、またまた忖度のない実食レビューをお伝えして参りたいと思います。

 

デザイン ヴィレッジ バンナー

「博多天ぷら やまや」タイ一号店が居を構えるのは、「デザイン ヴィレッジ バンナー」というコミュニティモール内の一階レストランスペースです。

ちょっと日本人には、在住者でも聞きなれないコミュニティモールなのですが、簡単にいうとメガバンナーのある敷地のクロス向こうの側に立地しています。

どうしてこのような場所に一号店をオープンしたのか?という問いに、担当者曰く「もともとバンナー付近に多くある戸建てプロジェクトに住む、富裕層をターゲットにオープンしました」と語っていました。

なるほど確かにこの付近には、新興住宅プロジェクトがバンバン立っていて、数千万バーツ以上クラスの戸建てがわんさかありましたわ。

『The Forestias』がオープンしたら、またものすごい人が移り住んでくる可能性も秘めていますし、発展の可能性目覚ましいエリアであることは間違いないですね。

 

目の前は、バンナートラッド通り。
この辺りは日系の工場にも近いですね。

高級マダムご愛用のスーパー・グルメマーケットも入っていました。

中に入っていくと結構広く、ユニクロや家具、電化製品売り場などもありました。

まだ新しい施設のようで、トイレがほんとキレイでオシャレな内装になっていて、それだけで好感度大幅アップでした。

写真は、ほぼ開店と同時、平日の朝、撮影してきました。

「博多天ぷら やまや」タイ一号店は、グルメマーケットから少し奥に入った別館入口にありました。

左手にグルメマーケットをみつつ…

右手の棟に入ると…

「博多天ぷら やまや」タイ一号店の看板がー!

ガラス張りの大枠にLED照明が設置され、明るく清々しい店内になっています。

店内に入ると…、

こんな感じ。

4人がけの席はゆったり目に間取られていて、カウンターにも十分なお席がご用意されています。

オープンキッチンスタイルで、職人さんが目の前で揚げてくれますので、ごまかしは効きません!

 

グランドメニュー

「博多天ぷら やまや」タイ一号店のメニューは、定番の天ぷらメニューを始め、タイ人のお客様層を意識した商品も取り揃えております。

A4ランクの和牛ヒレ肉天ぷらや北海道ホタテ、サーモンの刺身にうなぎやカマンベールチーズなんてのは、タイ店でしか置いていないメニューなんだそうです。

食材は、JALUX ASIAの合弁企業運営する「トンロー日本市場」が協力してくれているので、日本のクォリティそのままに、タイにお住いのみなさんへご提供することが可能となっています。

スタンダードなセットメニューから…

※全セットメニューには、食べ放題の明太子と高菜が付きます。

1200バーツの「プレミアムセット」がゴイゴイスー!

単品のてんぷらメニューもあります。

青森産のリンゴ天ぷら付きバニラアイスは、「やまや」のマストメニューだよ!

 

 

タイが東京を超えた日

 

前置きが長くなってしまいましたが、ではでは実際に食べてみますよ~。

今回ご注文させて頂いたのは、一番人気の「やまや定食A」。

天ぷらは、海老、鶏もも、しいたけ、かぼちゃ、たまご、キスの6種類がのったセットです。

ちなみにセットメニューの順位的には、1位「やまや定食A」、2位「海老定食」、3位「魚定食」とのこと。

セットメニューには、お店の売りである博多明太子と高菜が付いてきます。

うわっ、デカッ!

身がゴロっとしてておいしそうな明太子です。
タイでこれまで食べた明太子は、加工されたチューブに入っているような明太子が多くて、正直そんなにおいしくありませんでした。

ただ、「博多天ぷら やまや」さんの明太子は、もう見た目から違いがダンチ!

しかも本物通り越して、日本でもなかなか食べれないような、本場の博多明太子でした。
お土産で誰かからもらわない限り、日本の食卓にも上がって来ないようなやつでした!

もうこれをみたら、我慢などできません。
天ぷらの前に「いっただきま~す!」

「これ」からの…

「これ」でしょう!

うぉおおおおー!
涙出てくるー、感動!

タイでこのレベルの明太子食べれるって、もはや日本。
いや、東京に住んでてもめったに食べれないなら、タイの方がもう東京超えたってことじゃん!

そう、今日この日、私にとってタイが東京を超えた日になりました。

高菜も辛すぎず、塩辛すぎず、ご飯との相性を考えた逸品です!
某日系スーパーでは、この壺の半分くらいの量で100バーツくらい売ってますから、足りんし高い!
これでおにぎり作って、持ち帰りてー!症候群にかかってしまいました。(病気)

 

 

意外な伏兵・たまご天の甘さにクリビツ!

 

「天ぷら屋なんだから、はよ天ぷら食え!」とおりを受ける声が、パソコン越しに完全に聞こえてしまったので、天ぷら食べます!

我々、一応仕事でやっているので、写真撮影しているとどうしても料理が冷めてしまうんですね。

でも「博多天ぷら やまや」の天ぷらはクリビツ!
冷めてもサクサク、ころもが劣化しないんですね。
しかも、べた~っとした油っぽさがなくて、とってもかる~い味わいでした。

もちろん、温かければさらにおいしいかとは思うのですが、冷たくなっても旨みが劣化しないんです。
普通、天ぷらとか冷たくなったら、それだけでおいしくなーい!ってなりますよね?
それが「博多天ぷら やまや」の天ぷらはちがうんです。

寡黙な職人さんが、「博多天ぷら やまや」秘伝のころもでじっくりゆっくりと手作業で揚げてくれているからかもしれませんね。

おいしそうなニオイが伝わってきません?

そして意外だったのが「たまご」の天ぷら。

たまごって、いつも食べてるあれだよね?
せっかくならもっといい食材、食べたいなあ~。
なあんて、思ってたら、あら不思議ちゃん。

なにこれ? とろっとろっ! 甘っ! 
3つの言葉が、瞬間的に降りてきました。

いや、こんな糖度の強いたまごを、人生で食べたことがありません。
水泳の岩崎恭子バリに、「いままで生きてきた中で一番甘かったです」とインタビューに応えたくなりました。

すぐに嫁に「このたまご食ってみい」と薦めたことから、その甘さ加減の何たるかが伝わってくるかと思います。

海老も臭みがなくて、油っぽくないのも食べやすかったです。

 

 

お薦め!単品メニュー

 

スタンダードのセットメニュー以外にも、単品メニューも豊富に取り揃えられています。
今回は、単品メニューの中から厳選した、お薦めメニューをご紹介します。

◆A4和牛ヒレ

日本から輸入された正真正銘のA4ランクの和牛ヒレ肉の天ぷらです。
日本人的にはビックリする部分もあるかと思いますが、こういったタイではなかなかお目にかかれない食べれない商品が売れ筋なんです。
タイ人客は、一卓で何皿も頼んで、食べて行くんですって!

そりゃあね、美味しいに決まっているじゃないですか。
あぶら身がないのに、ぎっしり詰まったお肉が柔らかいって、お口の中で経験してことありますか?

「博多天ぷら やまや」で初体験して下さい。

 

◆北海道ホタテ

これもタイ人客に人気のメニュー。
北海道ってネーミングもそうですが、タイ人が経営するお店で出す北海道とは、モノが違い過ぎます。

これぞ、本物のホタテ。
日本人が思い描くホタテ。
肉厚すぎて、普通に噛んでも歯がかち合いません。
もたついている間、うま味がじゅるじゅるお口の中を駆け巡っていました。

私がタイで日本食レストランをやっていたら、今日で店じまいしていたでしょう。
完敗です。

 

◆うなぎ

うなぎの天ぷらって…。
うなぎはかば焼きで食べたいんですが…。
うわっ! ふっくら、ふわっ!

ビックリしたわ~。
想像の右斜め45度から左斜め90度にいった感じ。
もう自分どこにいるかわかんない。

えっ、うなぎの天ぷらってこんなんなのー?

いや、やっぱ食材がいいからなんだと思う。
うなぎの天ぷらを口にいれたら、こんなにふわっとしているなんて思わんもん。

しかもその後、すっごい食欲そそる香りが追いかけてくるとか、もうゼロから始める異次元生活じゃん。

なんか、食べたことないようなメニュー多くてびっくりさせられるわ~、やまやさん!

 

◆カマンベールチーズ

あ~あ、写真撮るの長くなっちゃったから、すっかり料理が冷え切ったなあ。
いつものことだからしょうがないか…、トホホ。

カマンベールチーズの天ぷらも温かいうちに食べたら、ユ~ンってなって、美味しかったんだろうなあ。

パクッ、トロ~ン、えッ、なに?

ころもは冷めてても脂っこくないし、冷めてるのに中がとろっとろっ!
もう化学の常識超えちゃってません?

ウマ杉晋作です。

 

◆海老しんじょう

こちらもタイ人に人気のメニュー。
ふんだんに海老を使ったつみれと大葉を天ぷらにした一品。

これは見た目通りの美味しさでした。
海老好きにはたまらないでしょう。

 

◆うどん

天ぷらと言えば、うどんがよく合います。

「博多天ぷら やまや」に行った方で、「明太子と高菜が食べ放題なのは良いけど、天ぷらでごはん無くなっちゃうよ~」といった声を目にしましたが、それは完全に戦略ミス。
私は、天ぷらはうどんと一緒に天ぷらうどんで食べて、ご飯は明太子と高菜で食べることで、追加ごはんなしにフィナーレを迎えました。

このうどんが、ガッチリ歯を使わないと嚙み切れないんじゃないかって言うくらいコシが強くて、しっかりした麺でした。
伺ってみると、やはりこの麺も日本から輸入しているとのことでした。

写真だと量が少なく見えるかもしれませんが、ズッシリ来ますよ。

 

◆サラダ

ネーミング的にはごく普通のサラダですが、せっかく「博多天ぷら やまや」まで来たら、このサラダは試してみて下さい。
こんな面白いサラダを食べたのは初めてです。

サラダ菜が入っているのは普通なのですが、この中央にそびえ立つドームが何だかわかりますか?
ちっちっちっちっ!

絶対、正解した人はいないと思う。
私は「ポテトサラダ」かと思いました。

でも、そーじゃないんです!

正解は、白ごまアイスでしたー!

タイのホテルで、ただの水かな~と思って飲んだら、すごい甘い水だったって言うくらいあり得ないでしょ。

でもこれが合うんですよ。
だってサラダに胡麻ドレッシングってかけるじゃないですか。
あれと同じ感覚です。

でも正体が分からず食べていた時は、この白ごまアイス、生クリームかなあっていうくらい濃厚で品のある味でした。

ちょっと上のイクラの意味は分かりませんでしたが、白ごまアイス入りのサラダ、「博多天ぷら やまや」行ったら、是非トライしてください。

 

 

◆アイスクリーム(りんご&バニラ)

食後のお口直しは、アイスクリームで決まりです。

いくつか種類はありますが、このりんご&バニラを是非お試しください。

天ぷらにした青森産の蜜タップリのリンゴに、バニラアイスを添えて、ミントの葉っぱで香りづけしました。

やっぱ日本の果物は美味しいですねー!

 

総評

いやあ、これは日本人的には、もっとアクセスの良い、スクンビット界隈にあったら明日にでもリピートしたいところだなあ、と言うくらい想像以上に気にいってしまいました。
すでにそのような人が続出しているようで、私が着席中も半分以上日本人客という状況でした。

お店の担当者に伺ったところ、タイ人ターゲットに出店したつもりが、思った以上に日本人の方からの反響が強く、今は全体の半分くらいが日本人客なんだそうです。
近くの日系工場勤務の方などは、週に2,3回くるような常連客もすでにいるのだとか。

分かる、分かるよ、その気持ちが。
今日来てみて、完全に見方が変わりました。

スクンビット住まいの日本人の方、「博多天ぷら やまや」タイ一号店、これは行く価値あります。
忖度なしに久々に強く推せる、完全に推しになりました。

よかったら、こちらのレビューを参考に、今週末にでも会社帰りにでも寄ってみて下さいね。

 

「博多天ぷら やまや」タイ一号店

住所:15, 2 Bang Na-Trat Frontage Rd, Bang Phli Yai, Bang Phli District, Samut Prakan 10540
営業時間:11時~22時(年中無休)
電話:02-130-6516
Facebook:https://www.facebook.com/tempurayamaya/

 

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