ホイクワンは、すでに第二のチャイタウン化。タイ人オーナーは追い出され、中国人が続々流入中。

バンコクのラチャダーやホイクワンと言ったエリアと言ったら、何を思いつきますでしょうか。
日本人の男性諸君なら「お風呂屋さん!」などと、ちょっといかがわしい街というイメージをお持ちではないのでしょうか。

それも一つ当たっているのですが、ここは古くから第2の中華街としても有名な場所でした。

バンコクのホイクワーン地区は、中国人駐在員の数が増加しており、市内第二のヤワラート、つまり新チャイナタウンとしての評判を高めています。
新型コロナウイルスの影響で、中国業者は同地区から一時撤退しましたが、中国政府が今年初めに国境制限の解除を決定したため、投資家が再び集まってきていると伝えられています。

フアイクワン交差点から始まるこの道路には、レストラン、マッサージパーラー、小売り店、外貨両替カウンターなど、中国語の看板を掲げたお店が林立しています。

しかし、中国の影響力の増大がこの地区に新たな息吹を吹き込む一方で、地元住民は当然のことながら懸念を抱いています。
彼らは、このような急激な増大が、日常生活に悪影響を与える可能性があることを懸念しています。

最近、商業用の賃料が、以前の月々約10,000バーツから40,000~50,000バーツという驚異的な値にまで上昇していると伝えられています。
これは新規参入者の需要の高まりが影響しているのではないかというのです。

このようなインフレの結果、タイ人オーナーの店は閉店し、この地域からタイ人起業家が追い出しにかけられています。

そうは言っても、ホイクワンへの中国人の到来は、一部のタイ企業にとっては恩恵にもなっていると言います。
地元のタイ式マッサージパーラーのオーナーは、顧客の半数以上が中国出身だと述べます。
マッサージパーラーのオーナーは、パンデミック後に客が増えたと主張しています。

このような投資拡大による商業的メリットにもかかわらず地元民らは、文化の違いにより地元の伝統が無視される可能性があると警戒しています。
違法駐車や騒音、指定されていない場所での喫煙、時折起こる乱闘などの問題を挙げ、地元住民にとっては好ましくない環境の悪化が発生する可能性があると指摘しています。

第2のチャイナタウンどころか、第3、いやすでに国の中枢も中国系のひとばかりです。
大丈夫なんでしょうか、本当に。

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