本誌が伝えた最悪のシナリオにも現実味。軍政選出の上院議員任期満了まで、8党が連合するよう署名の呼びかけ。

本誌では、7月13日のタイ首相選で、前進党のピター氏の当選が保守派による工作により阻まれた際、最悪のシナリオとしてこういったケースを既にお伝えしておりましたが、少々現実味を帯びてきたようです。

タイ第1回首相選、唯一の候補者ピター氏への賛成票届かず。計3回の首相選で未達の場合に起こる最悪のシナリオとは…。

タマサート大学とデモの統一戦線は7月25日、フェイスブックページにメッセージを投稿し、現在の上院議員の任期満了まで、断固として団結するタイ貢献党主導連合の8党を支持する請願書に署名するよう人々に呼びかけた。
現在の上院議員は、選挙で選ばれた人選ではなく、クーデターを起こした軍政によって選ばれており、残り任期は10か月程度だと報じられています。

タマサートグループは「国会議員が国民の声に耳を傾けてくれると信じている」と訴え、2024年5月の首相選出投票で上院議員が国会議員に加わる権限を失うまで8党が団結を続けるよう国民に署名を呼び掛けました。 

7月21日、前進党は、タイ貢献党に連立の中核の役割を譲り、ピター氏を首相に指名する共同立候補を断念しました。

しかし、タイのオンブズマンは憲法裁判所に対し、ピター氏に二度目の首相指名と投票の機会を与えないという前回会議の投票の合憲性について裁定が下されるまで、下院規則第41条に違反したという理由で7月27日に予定されていた下院・上院会議を延期するよう要請することを決定しています。

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