プラスティックゴミ排出量世界第5位のタイ。パタヤ・ラン島のゴミもその場に埋め立てられてるって知ってました?

パタヤ沖の湾に浮かぶ島、ラン島は、何十年もの間、何千人もの国内外の観光客を魅了してきましたが、これがゴミの山を生み出し、この小さな島に巨大な埋立地をもたらしました。

パタヤ副市長は、以前ラン島では毎日約10トンのゴミが発生していましたが、観光客の数が増えたためゴミの量は2倍になったと語ります。

毎日25トンもの廃棄物が、ラン島の埋め立て地に投棄されています。
この埋立地には推定7万トンが埋められており、そのうち約5万トンが地下に埋められており、残りが地上に溢れています。

「ここにあるゴミのほとんどは、リサイクルできないプラスチック廃棄物です」とパタヤ副市長は言います。

タイでは毎年約 470 万トンのプラスチック廃棄物が発生しており、そのうち 110 万トンがビニール袋であり、次にプラスチックボトル、プラスチックカップと容器、ボトル キャップ、プラスチック カトラリーとストローが続きます。 
タイは世界第5位のプラスチック廃棄物の排出国でもあり、年間 4,200 万トンを生産する米国が最大で、英国、韓国、ドイツがそれに続きます。

以前は、ラン島からのゴミのほとんどは処分のためにパタヤに運ばれていました。
しかし2015年に公布された新しい省令では、廃棄物がどこで発生しても、その場所で処分しなければならないとされています。
そのため、廃棄物をパタヤに送ることはできなくなりました。

地方自治体は今年、2つの焼却炉の設置を完了する予定であり、1日あたり少なくとも 50 トンの廃棄物を燃焼する能力があります。
しかし副市長は、埋め立て地に蓄積された廃棄物をすべて燃やすには、少なくとも7年かかると予測しています.

廃棄物を燃やすことは、環境への悪影響についても懸念を引き起こします。
副市長は、環境と住民への影響を減らすために、焼却炉の使用が慎重に検討されていると述べています。

島に最も適した焼却炉を検討しています。
極度の熱を利用し、煙を出さない焼却炉に決めましたと同副市長は語ります。

廃棄物管理は非常に重要です。
一部の農村地域では、埋め立てなどのゴミの処理方法が正しくありません。
大量のゴミを埋め続けると、特に分解が非常に遅い、またはまったく分解されないタイプのゴミは環境に有害でしかありません。

政府レベルでの解決策にもかかわらず、廃棄物を減らすには、プラスチック廃棄物を島に持ち込まないようにすることにより、すべての部門、特に観光客からの協力が必要です。

政府は、ビニール袋の使用やゴミに関連するあらゆるものを禁止するなど、プラスチック製の製品を使用せず、代わりに生分解性の材料を使用するように注意する必要があると同副市長は述べています。

全くその通りだと思います。
そもそもあのような小さな島にゴミを埋立てていること自体が無茶苦茶な話しです。
屋台で物を買うと、プラスティックの容器に食べ物を入れてくれて、さらに持ちやすくするためビニール袋に入れ、プラスティックのフォークとスプーンが付き、なんなら食べ物のタレもビニール袋に入れてくれます。
40バーツ程度の買い物にこれほどまでにプラスティックごみが使われていることに、初めてタイに来たときは驚きを隠せませんでした。

そのような生活習慣を先ずは政府が主導となって規制していきませんと、この国やその周辺の海はいずれ、プラスティックゴミで溢れかえることでしょう。

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