昨年のバイクタクシーらによる銃撃事件に裁きの鉄槌が下りました

本日は銃撃事件についての話題をもう一つ。

2019年6月にBTSバンナー駅の一つ手前ウドムスックで、バイクタクシーの運転手ら18人がストリートファイトの挙句、銃撃戦に発展し、付近にいた無関係のタイ人男性を射殺してしまうという、誠に身勝手な事件が発生しました。
その容疑者らにようやく、懲役刑5年から27年という裁きの鉄槌が下されました。

昨年バンコクのバンナー地区にあるソイウドムスックソイ1で、バイクタクシーギャング団の戦いが勃発しました。
ソイ1の約50〜60人のバイクドライバーがナイフやその他の武器で、ソイ2の20〜30人のドライバーを攻撃しました。
これは正式登録されていないドライバーらで構成され、適切なオレンジ色の識別ベストなしで営業していたソイ2のドライバーが、ソイ1のドライバーから顧客を奪ったことに端を発していると地元メディアは報じています。

たまたま付近にいた、20歳のケリーエクスプレス(タイの宅配便業者)であるウィーラワット・プンクルトさんは、この銃撃戦によって左眉に弾丸が当たり殺されてしまいました。

プラームックとして知られるソイ1のリーダー格を含む殺人に直接関与した運転手らは、懲役刑を宣告されました。
リーダーの容疑者は、27年10か月の禁固刑を言い渡され、年利7.5%の補償として5,000バーツの罰金と280,000バーツの罰金を支払うよう命じられました。

長い懲役刑を科せられた運転手、年利7.5%の補償として280,000バーツを支払うように命じられた他の運転手の名前(ニックネームですが)も公表されました。
※「」内はニックネーム

〇「ベスト」は、懲役27年の判決を受け、5,000バーツの支払いを命じられました。
〇「アム」は、懲役25年の刑を言い渡され、5,000バーツの罰金を支払うよう命じられました。
〇「エックス」は、懲役24年6か月の刑を言い渡され、2,500バーツの罰金を支払うよう命じられました。

刑期が短めの運転手

〇「ビール」は、懲役6年8か月の刑を言い渡され、6,666バーツの罰金を支払うよう命じられました。
〇「Too」「Nui」「Bank」「Fluke」「Mai」「Tam」「Moo」「Jack」は、5年の懲役を言い渡され、5,000バーツの罰金を支払うよう命じられました。
〇「Oo」「Nott」「Bank」「Ae」は、4年6か月の禁固刑を言い渡され、5,000バーツの罰金を支払うよう命じられました。

当時、このギャング団に殺された宅配業者のウィーラワットさんには、幼いお子さんもいたと伝え聞いています。
この子らに、補償がキチンと行きわたると良いのですが…。
それでも、もうお父さんは帰ってこないと思うと、目頭が熱くなるとともに、バイクタクシーらに怒りが湧いてきます。

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